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2013年05月18日 庭野平和財団「京都シンポジウム2013」

『支え合う安全保障――その全体的アプローチ』をテーマに庭野平和財団「京都シンポジウム2013」が5月18日、京都市国際交流会館で開催されました。1994年以降、庭野平和賞受賞者を招き、「宗教対話・協力と平和」に関する特別シンポジウムとして毎年実施しているもの。宗教者、学識者、市民ら130人が会場に足を運びました。

同シンポジウムでは、第30回庭野平和賞受賞者のグナール・スタルセット師が『安全保障の概念の共有化(共にすべての命を守る)――平和の全体的な達成にむけて・基本的人権としての平和』を演題に基調講演。ノルウェー政府および国連軍縮特別総会などで、平和と軍縮プロセスに関わってきた経験を踏まえ、平和を実現する世界的戦略について「国家と国民、政府と民間、世俗社会と宗教界の共同作業が生み出す相乗効果が重要」と指摘し、「平和は基本的人権であり、すべての個人と諸国民の普遍的権利」と強調しました。また、「人間の安全保障の探求は、宗教的ならびに道徳的価値観によって支えられている」と述べ、宗教が果たす役割の重要性を説きました。
このあと、同師に加え、龍谷大学研究フェローの中村尚司氏、関西学院大学の山本俊正教授が登壇。野口陽一同財団専務理事が進行役を務め、パネルディスカッションが行われました。

(2013.05.24記載)