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2013年06月09日 本部EMS環境への取り組み 着実に進展


青梅練成道場による里芋の種芋を植え、収穫するプログラム。自然の大切さを学び、環境への意識を高めることが期待されている

環境マネジメントシステム(EMS)に基づいた取り組みを進める教団本部はこのほど、平成24年次の成果を発表しました。昨年の本部諸施設の電気、ガス使用量に基づく炭素排出量、一般廃棄物量(ゴミ)、職員の環境意識など5項目に関して本部EMS委員会(委員長=川端健之総務局長)がまとめたもの。全項目で目標を達成する見込みです。


昨年11月に行われた報告会では、2部署から環境に対する取り組みの内容が報告された

EMSは、企業や団体などが、環境への影響を改善するため独自につくる仕組みのこと。環境保全に関する方針や目標数値が定められ、その達成に向けた実施計画や体制、プロセスなどが盛り込まれています。
立正佼成会では平成20年から、本部周辺施設などを対象にEMSの構築を進め、22年に国際標準化機構が定める「ISO14001」を取得しました。その後も、二酸化炭素の排出量や一般廃棄物量などの削減目標達成に向け、本部各部署で所属長をはじめエコリーダーを中心に業務の見直しに努めてきました。
EMS第2期(3カ年計画)の1年目にあたる24年次は、炭素排出量削減のため、引き続き空調管理や待機電力の削減、小まめな消灯を推進。また、太陽光発電装置が23年9月に事務庁舎屋上、翌年12月には大聖堂正面玄関上5階バルコニーにそれぞれ設置され、運用が始まりました。これらにより、基準値(17~19年次の平均値)の7791トンから39・4%の削減となり、目標値である15%削減を大きく上回りました。
一般廃棄物は、基準値である20年次の166・9トンから30・3%の削減を達成。紙資源などの3R(リデュース、リユース、リサイクル)を徹底することにより、ゴミの量を前年よりさらに19・8トン少ない116・3トンにとどめ、目標値を大きく超えました。

データ 本部環境マネジメントシステムの取り組み

環境意識を高める各種プログラムも

また、アンケート調査による「職員の環境意識」の評価も前年の75・6ポイントに続き、24年次も75・4ポイントとなり、本部職員が環境に対して高い意識を持ち続けているという結果を示しました。
さらに、昨年、環境とつながりのある各部署の業務に焦点が当てられ、取り組みが報告されました。青梅練成道場では、自然を生かしたゲームやグループワークなどを行い、環境への意識を高める各種プログラムを開発し、各教会の会員や市民に提供しています。
社会貢献グループの「一食(いちじき)平和基金」では、1993年から始められたエチオピア植林事業で植えられた苗木が3千万本以上、面積で8万5500ヘクタール(東京ディズニーランド1676個分)に及びます。

(2013.06.07記載)