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2013年07月02日 『寺院備災ガイドブック』発行を記念しBNNがシンポ

立正佼成会および庭野平和財団も加盟するBNN(仏教NGOネットワーク)の「設立10周年『寺院備災ガイドブック』発行記念シンポジウム」が7月2日、東京・港区の仏教伝道協会ビルで行われ、80人が参加しました。本会職員、同財団の野口陽一専務理事らが出席しました。

BNNは、東日本大震災などの教訓を生かそうと、今年4月に「寺院備災ガイドブック」を発行。地震や津波、原子力災害のほか、寺院に避難者を受け入れる際の対応などを解説した同書は、1万冊以上が製作され全国の寺院に頒布されています。
当日は、IIHOE(人と組織と地球のための国際研究所)代表者の川北秀人氏が『「待つ」から「備える」へ――超多老社会と大規模災害を見据えた地域における寺院のあり方』をテーマに基調講演に立ちました。
川北氏は、高齢社会を踏まえた災害への備えが必要と強調。自ら避難所に向かうことの難しい後期高齢者は、寺院を含め、身近な施設に避難することが多いと指摘しました。その上で、寺院が地域住民を受け入れる準備として、普段からの地域の人々との交流が重要と話しました。
このあと、川北氏を進行役にパネルディスカッションが行われ、同書の活用方法について意見が交わされました。

(2013.07.12記載)