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2013年07月27日 教育者教育研究所 夏季教育者セミナー開く

教育者教育研究所主催の「夏季教育者セミナー~心を耕す青年教員をめざして」が7月27、28の両日、横浜普門館で行われ、現職の保育士、小・中・高等学校の教諭、教職志望者ら約120人が参加しました。同セミナーは仏教真理に基づく教育のあり方を学び、現場で実践できる教師の育成を目指すものです。

同セミナーでは、大谷津晴央芳澍女学院情報国際専門学校校長が『「生きる力」の本当の意味は!』をテーマに問題提起。本来、人間には「生きる力」が備わっているとの見方を示し、「教師の皆さんは、子供たちと信頼関係を築き、その生きる力を引き出すお手伝いをするだけでよいのです」と述べました。
次いで、『子どもたちに笑顔と未来を』と題して、パネルディスカッションが行われ、20代前半を中心とした若手の保育士、中学校・高校の教諭ら5人がパネリストを務めました。この中で、「朝夕のご供養を通して心をととのえ、子供たちと温かい触れ合いを心がける」「子供だけでなく、子供を学校に送り出す親の努力もたたえ、親子関係が円満になるように働きかける」など、それぞれが日ごろ大切にしていることを語りました。
翌28日は、『期待される教師力とは』と題し、宮崎大学教育文化学部の添田佳伸教授が講演しました。
添田氏は、“教師力”を身につける上で重要なものとして、「人間的魅力」「謙虚さと向上心」「授業力」を明示。「今の自分はまだ発展途上にあるという認識を持ち、常に学ぶ姿勢が大事です。また、授業力として、教材の解釈力、子供の状況を把握する力、授業を組み立てる構成力を日々、磨いていくことが大切」と述べました。
閉講式では、教職を志望する参加者代表二名が、今後の決意を発表しました。

(2013.08.02記載)