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2013年07月28日 豪州で癒やしのひと時 「福島の子どものためのホット一息プロジェクト」

「福島の子どものためのホット一息プロジェクト」が7月28日から8月10日の日程で実施され、原町、平、磐城の3教会から小学生10人がオーストラリアを訪れました。一行は、現地で保養プログラム(カルナ子供基金主催、シドニー・レインボー・ステイ・プロジェクト協賛)に参加しました。同基金では、津波被害や福島第一原発事故による影響で避難生活などの困難を余儀なくされた福島県の子供に“癒やしのひととき”を提供しようと、震災直後から国際伝道グループを通じて同プロジェクトを提案。このほど、立正佼成会「こころ ひとつに」プロジェクトの一環として実現しました。小学生ら一行16人は渡航中、世界遺産見学やホームステイなどを通して、オーストラリアの自然や文化に親しみました。

「福島の子どものためのホット一息プロジェクト」)に参加した福島県内3教会(原町・平・磐城)の小学生ら一行16人は7月30日、シドニー市北部のノースシドニー女子高校を訪問。日本語を学ぶ生徒30人と折り紙を一緒に作り親睦を深めました。
一行は8月1日、ウィロビー市の公共施設で、オーストラリア先住民族アボリジニの伝統儀式を見学したほか、シドニー市内の開拓博物館を訪れ、同国の歴史を学びました。
2日、子供たちはホームステイ先から、ブルーマウンテンズにあるカルナカツンバセンターに移動。共同生活を送りながら、世界自然遺産ブルーマウンテンズ国立公園でブッシュウオークや遺跡見学、アロマキャンドルを作るなど、大自然を体感するプログラムや創作活動に取り組みました。
また6日には、同センター内で広島原爆被害者慰霊式典を開催。全員で戦争犠牲者を追悼するとともに世界平和への祈りを捧げました。10日夕、全行程を終え、一行は帰国しました。
磐城教会少年部の一人は、「歓迎して頂いてうれしかった。応援してくださった皆さんの思いに応えられるよう頑張りたい」と語っていました。
現地側プログラム総責任者を務めたピアス延子氏は、「皆さんがオーストラリアで多くの人々から受けたあたたかいおもてなしの恩返しになるのは、困っている人に救いの手を差し伸べる観音さまのような強くたくましい大人に成長されることです。私は、それを心から願っています」と福島の子供たちを励ましました。

(2013.08.30記載)