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2013年08月15日 恒久平和へ 決意新た 68回目の終戦記念日


体験説法に続いて登壇した庭野会長は、焼香したあと金色の折り鶴を献じて合掌。戦争犠牲者の冥福と世界の平安を祈念した

「戦争犠牲者慰霊・平和祈願の日」式典が、68回目の終戦記念日となる8月15日を中心に、大聖堂はじめ全国各教会で行われました。会員たちは、すべての戦争、紛争犠牲者に慰霊の誠を捧げ、恒久平和の実現を祈いました。

大聖堂での式典(15日)には、会員約2千人が参集しました。奉献の儀のあと読経供養が行われ、導師の庭野光祥次代会長が庭野日鑛会長の回向文を奏上しました。続いて、長崎教会会員が説法の中で、原爆投下時の体験を語りました。
女学生だった当時、軍需工場の造船所で原爆の閃光(せんこう)を目にしました。やけどを負った人の姿や街の様子を、「この世のものではありませんでした」と述懐しました。終戦後に結婚し、昭和47年に入会。家庭不和などを教えによって乗り越えました。こうした体験を踏まえ、同会員は「平和は一人ひとりの家庭から築くもの」と強調。「二度と原爆を落とさない平和な日々が招来されますように」と犠牲者の冥福を祈りました。
このあと焼香、献鶴した庭野会長は法話の中で、すべてのものが仏性、根源のいのちの表れであるとの見方を示しました。
その上で、「仏の大きな慈悲心の中で、私たちも同じ思いやりの心を持っていると教えて頂いているのだから、人間同士が争うなどとてもできないこと。すべて幸せであるようにと祈られている仏の心を、私たちは頂いて、新たな精進を誓いたい」と説きました。

(2013.08.23記載)