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2013年08月23日 「こころホット」ボランティア 岩手・釜石市の仮設住宅


25日の「あおぞら お茶っこ会」では、奥羽支教区の青年部員たちが、やきそばなどを振る舞い住民らと触れ合った

東日本大震災の被災者に対する心の寄り添いを目的とした立正佼成会の「こころホット」ボランティアが、今年も岩手・釜石市内の仮設住宅で続けられています。8月23日から26日まで実施された第65組には、下館教会の会員4人が参加しました。25日には、奥羽支教区の青年部員らが企画した「あおぞら お茶っこ会」が仮設住宅の広場で実施され、部員26人とボランティアメンバーが被災者と触れ合いました。


仮設住宅の談話室で開設された「お茶っこサロン」。会員らは、入居者の話にじっくりと耳を傾けた

同ボランティアは、震災復興支援を推進する本会「こころ ひとつに」プロジェクトの一環。釜石市社会福祉協議会が昨年から仮設住宅で実施する「お茶っこサロン」(カフェ活動を通しての傾聴)に参画し、会員たちが入居者への心の寄り添いや、見守り訪問(戸別訪問)などにあたっています。
65組では、下館教会や釜石教会の会員、本部スタッフ(同プロジェクトチームのメンバー)ら10人が市内の仮設住宅5カ所を訪れました。
24日、市内の唐丹(とうに)町大曽根仮設団地(25世帯)で開設された「お茶っこサロン」には、入居者9人が訪問。会員らは、飲み物や茶菓子などを囲み、和やかな雰囲気の中で入居者の話に耳を傾けました。
毎回他の入居者も誘って「お茶っこサロン」に参加している80代の男性は、「家と漁船を津波に奪われ、今まで何のために生きてきたのかと失意の底にいました。ボランティアの皆さんが親身に話を聞いてくださるので励みになり、これ以上塞いでいても仕方がないと少しずつ気持ちを切り替えられています」と話しました。
下館教会の会員の一人は、「入居者の皆さんはここでは明るい表情を見せてくださり、談話室には笑い声が絶えません。ご苦労の中でも前向きに生きようとされる姿に胸を打たれました」と話しました。

◆「あおぞら お茶っこ会」奥羽支教区青年が企画 入居者らと心通うひととき

25日、36世帯が入居する雇用促進住宅上平田(かみへいた)宿舎(通称・平田みなし第一仮設団地)の広場で実施された奥羽支教区の青年部員による「あおぞら お茶っこ会」には、部員26人とボランティアメンバーが参加。やきそばやたこ焼き、かき氷など約160食を入居者らに振る舞いました。会場には「スーパーボールすくい」なども設置され、子供たちや親子連れなどでにぎわいました。
6歳、2歳の娘と一緒に訪れた30代の女性は、「『お茶っこ』には毎回のように参加しています。住民同士の親睦を深めるきっかけになっていて、子供たちも皆さんが来られるのを心待ちにしています」と話していました。
参加した弘前教会の青年部員は、「震災後、初めて釜石を訪れました。未来を担う子供たちがこの苦境を乗り越えていけるように、微力ながらお手伝いをさせて頂きたいと願っています。これからもこの地に足を運び続けたい」と語りました。

(2013.09.06記載)