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2013年08月29日 一食平和基金 シリア難民を支援

今年次の立正佼成会一食(いちじき)平和基金からUNHCR(国連難民高等弁務官事務所)への支援金500万円が、昨年同様シリア難民の救援事業に充てられることがこのほど決定されました。シリア情勢の緊迫化を受けてのもの。8月29日には、国連UNHCR協会の滝澤三郎理事長が本会を訪れ、事務庁舎特別応接室で渡邊恭位理事長と面会、席上、今回の支援に対する感謝状が手渡されました。同運営委員会委員長の沼田雄司教務局長が同席しました。

シリアでは、一昨年3月から民主化を求めるデモが各地で頻発し、その後、反体制派と政府との武力衝突が激化して内戦状態に陥っています。国連の統計では、現在、紛争による死者は10万人を超え、周辺国に逃れた難民は約200万人に上ります。このうち8割以上が女性や子供で、人身売買や児童労働の深刻化も懸念されています。
UNHCRはレバノンやヨルダンなど周辺国に逃れたシリアの難民に対し、食料や生活用品の配給、給水事業の強化、難民の精神的サポートプログラムなどの支援を行っています。同基金の浄財は昨年に引き続き、これらの事業に役立てられます。
懇談では、滝澤理事長が同基金による支援に謝意を表した上で、今月からヨルダンなどを訪れてシリア難民の現状を視察する予定を報告。また、UNHCRのスタッフが現在、自らも生命の危険にさらされながら難民支援にあたっていることを伝えました。
これを受け渡邊理事長は、厳しい避難生活を強いられているシリア難民の状況に憂慮を示すとともに、同団体の支援活動に敬意を表しました。

(2013.09.06記載)