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2014年01月14日 「同宗連」岡山で研修会

「同宗連」(『同和問題』にとりくむ宗教教団連帯会議)の「第65回『同宗連』研修会」が1月14、15の両日、岡山・津山市内のホテルで開催されました。立正佼成会を含む11教団、3団体から38人が参加しました。

今回は、1873年、岡山県美作地域で起きた「賤民廃止令」反対一揆の歴史に学び、差別問題を考えることが目的。同一揆は、政府が賤民制度を廃止する布告を出したことに農民などの平民が反対し、被差別部落などを襲った事件で、家屋314戸の破壊と31人の死傷者を出しました。
14日、加茂人権問題研究会のメンバーが講演。元中学校教諭の原田泰蔵氏は、人間は触れ合う縁によって差別の加害者にも被害者にもなり得ると述べ、「自分に不利でも、正しくないことを制止できる人間関係をつくらねばならない」と強調しました。続いて、事件発生時、村の役人だった曽祖父を持つ頭士倫典氏が、過ちを繰り返さないために被害者と加害者の子孫が事件を語り継ぐことが重要と語りました。
翌日、参加者は大阪市立大学人権問題研究センターの上杉聰教授の案内で津山市内を視察。家屋などの破壊や虐殺が行われた地域を見学しました。

(2014.1.24記載)