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2014年08月25日 第8回ACRP大会 仁川宣言 (仮訳・抜粋)

韓国に集った宗教指導者かつ宗教協力のリーダーは、アジア太平洋地域の国々の指導者に対し、互いの真摯な対話と国家間の和解に基づき、さらに必要があれば、前向きな信頼醸成策を講じた国家間の紛争解決を通して、国際平和に向けた努力を惜しまないことを要請した。ACRP(アジア宗教者平和会議)は、その本来の目標であるアジアの宗教的遺産の再活性化に向けて努力しなければならない。それが平和・正義・人間の尊厳を追求するための創造的かつ重要な気づきを深め、宗教に啓発され協調して平和推進に力を注ぐ人々の士気高揚をもたらすのである。
三つの分科会の議論に基づき、本大会は宗教指導者に向けて、とりわけ障害を受けやすい人々、婦人と子供、ならびに移民、難民、無国籍者の待遇に関して、それぞれの国の政府に適切な政策と実際的なプログラムを展開することを強く促し、かつ支持するよう要請した。
ACRPのメンバーは、それぞれの国の社会と地球社会の開発にとどまらず、環境への配慮においても責務を分かち合っている。地球環境の保全・保護・修復の失敗は、社会・経済・宗教の平和に大きな影響を与える。核による惨禍は、環境に極度の危険を新たに与えるものである。
大会の期間中、朝鮮半島の平和に関する特別ワークショップが行われ、朝鮮半島の分断を平和的に解決できる唯一の方法は、対話・和解・協力であることを確認した。
本会議において次の提案が出され、承認された。
1.ACRPは緊急の課題として、人権と人間の幸福に合致した行動規範と併せて、理念・価値観に関する宣言文を作成する。
2.ACRPは、執行委員会を通して特別な実務者を指名し、各国委員会の代表者の数と基準、および組織がよりいっそう有効に機能することを確実にする方策に関し提言を検討し、これを策定する。
3.宗教コミュニティーは、政治指導者および過激な宗教指導者による宗教のハイジャックおよび悪用を防止し、平和と調和に向け真摯に立ち向かわなければならない。
4.各国委員会は教育行政の関係者と協働し、平和教育が学校教育のすべての段階のカリキュラムに取り入れられるよう取り組まなければならない。
5.ACRPは、宗教共同体と協力しながら、諸宗教ならびに多元社会の中で指導力を発揮し、専門的な事前あるいは事中のプログラムを提供することを通して、急速に発展する世界の中で生じる個人的・社会的課題に対処する力を備えた才能と知識豊かな宗教指導者を育成する。
6.ACRPの支援を受け、各国委員会は、ヘイトスピーチから市民を守る反差別・反中傷法を制定するため各国政府と協働する。
7.ACRPの支援を受け、各国委員会は女性と子供に対し、児童保護・女性教育の政策とプログラムを通して、児童労働・児童売買・児童結婚を含む、あらゆる種類の差別と暴力に反対する公共のキャンペーンを実施する。
8.宗教指導者と宗教コミュニティーは、移民、季節労働者、難民、亡命者、無国籍者に対し、定住・融合に向け、国内法および国際法による正当な待遇が与えられるよう、実際的なプログラムを策定し支援する。
9.ACRPの支援を受け、各国委員会は地球環境の保全・修復のため、各国委員会のメンバーの一人一人が、少なくとも毎年1本の木を植える環境プログラムを立ち上げる。
10.ACRPはアジアの諸都市を主な対象に、都市居住者の貧困および環境への影響に関する研究・教育プログラムを開発し、人々が人間の尊厳にふさわしい生活をし、労働し、休息し、繁栄を享受できる都市を作る。
11.今後の大会を計画するにあたり、青年が大会を運営する委員会に参画することを可能にする。

(2014.9.05記載)