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2014年09月10日 「慈母」の生涯偲ぶ 大聖堂はじめ全国各教会で「脇祖さま報恩会」


佼成学園女子中学・高等学校の生徒16人による奉献の儀。慈母と慕われる長沼脇祖を偲び、報恩感謝の誠を捧げました

長沼妙佼脇祖の祥月命日にあたる9月10日、「脇祖さま報恩会」が大聖堂はじめ全国各教会で行われました。大聖堂には約3300人が参集。法話に立った庭野日鑛会長は、何げない日常生活の尊さに気づき、感謝する大切さを強調しました。

長沼脇祖は立正佼成会創立以来、法華経の精神に基づく慈悲喜捨の実践行に励み、会員の教化育成にあたりました。その一途な信仰姿勢は、会員から慈母と仰ぎ慕われています。
大聖堂での式典では、奉献の儀のあと、長沼脇祖の法話(録音)が流されました。読経供養に続き、導師を務めた庭野光祥次代会長が庭野会長の報恩讃歎(さんたん)文を奏上しました。
体験説法に立った小熊啓之埼玉教会長は、青年期に3人のきょうだいを病で亡くし、信仰に疑心が生じたことを述懐。父親が臨終に際し「有り難い人生だった」と回顧する姿から、つらく悲しいことはあっても、人生を感謝で受けとめられる教えの尊さを知った経験を語りました。さらに、幼少期より腎不全を患う三男に腎臓を提供した体験を発表。生かされていることへの感謝を改めてかみしめ、布教伝道に一層邁進(まいしん)することを誓いました。
登壇した庭野会長は、泥の中に咲く蓮の花の特徴を紹介しながら、人間は悩みや苦しみを経験してこそ、当たり前と思える日々に感謝できると述べ、「ごく普通の何もない時こそ、最大の幸福の時である」と気づく大切さを説きました。
さらに、「母親が不機嫌だと、子供も不機嫌。母親がニコニコしていると、子供もニコニコ」と述べ、母親が子供に与える影響を指摘。父親の役割として、「母親がいつも穏やかで過ごせるように、精神的に支えることが大切」と述べました。

(2014.9.19記載)