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2014年10月04日 「開祖さま入寂会」遺徳偲び、精進の誓い新た


庭野開祖の尊影を前に法話に立った庭野会長は、執着を捨て感謝で物事を受けとめていく大切さを強調。恩師の願いに沿い、日常生活で教えを実践する重要性を説きました

「開祖さま入寂会(にゅうじゃくえ)」式典が10月4日、大聖堂はじめ全国各教会で行われました。大聖堂には、75教会から会員約3500人が参集。15年前に入寂した庭野日敬開祖の遺徳を偲ぶとともに、「追慕」「讃歎」「報恩感謝」の思いを深め、精進の誓いを新たにしました。大聖堂での式典の模様は、今回から全国の教会道場はじめ各拠点にインターネット回線を通じて配信されることになりました。

式典に先立ち、庭野開祖の「お舎利」が奉安される一乗宝塔で「開扉(かいひ)の儀」が行われました。参拝に訪れた多くの会員が見守る中、庭野日鑛会長により扉が開かれました。
大聖堂での式典では、全国の支部長16人による「献供(けんく)の儀」に続き、「開祖さまとの対話」の時間が設けられました。サヌカイトの調べが大聖堂を包む中、会員一人ひとりが庭野開祖の遺徳を偲び、さらなる修行精進を誓いました。次いで読経供養が行われ、導師を務めた庭野光祥次代会長により庭野会長名の「報恩讃歎文」が奏上されました。

このあと宮田スミ子元宮崎教会長(佼成三和会)が『開祖さまを偲んで』と題し、体験を発表しました。宮田元教会長は昭和53年、新任教会長として同教会に赴任する際、庭野開祖から、会員の声に丁寧に耳を傾け、よく話し合い、それぞれの持ち味を最大限に生かす触れ合いを心がけるようにと指導を受けたことを述懐。庭野開祖の言葉を依りどころにお役を果たす中で、会員一人ひとりと有り難い縁を結べた喜びを語りました。

焼香後、法話に立った庭野会長は、悩みや苦しみの原因は自らの執着心にあると説いた上で、日常生活の中で執着を取り払い、感謝の心を持つことが仏教の根本であると強調。これらの教えを理解し、繰り返し実践する中で苦悩がなくなり、気持ちが楽になることを体験し、それを周囲に伝えていくことが大切と述べました。さらに、「いつでも、どこでも有り難いと感じながら生活できるようになることが、開祖さまが一番願われていること」と語り、恩師の願いに沿った生き方を促しました。

(2014年10月10日記載)