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2014年11月21日 「一食福島復興・被災者支援」事業として 現地NGO9団体に 700万円を寄託 地域に根差した活動に 本会一食平和基金

東日本大震災の被災者に対する継続的な支援を目的に、立正佼成会一食(いちじき)平和基金運営委員会はこのほど、「一食福島復興・被災者支援」事業として、現地で支援活動を展開するNGO9団体に合計700万円を寄託しました。

同震災による原発事故の影響で、福島県では長引く避難生活や放射能のストレス、風評被害などで今も多くの人々が困難な生活を強いられています。
こうした状況を受け、同基金運営委員会は、細分化する被災者のニーズに応え、長期的な支援活動を行うことが重要との観点から、現地でNGO間の連絡、調整などにあたる「ふくしま地球市民発伝所」と連携し、支援金の拠出先を選定。放射能の測定情報や正しい知識の発信、風評被害解消のための有機農家と消費者の橋渡しなど、地域に根差した取り組みを展開する9団体を決定しました。
この中で、特定非営利活動法人「青空保育たけの子」は今年7月から、放射能の影響で自由に外遊びができない福島の子供などを対象に、山形・米沢市内で木工作や川遊びを行う屋外活動を実施。福島市から送迎バスを運行し、自然体験を通して子供たちの創造力や自尊感情を育んでいます。
同団体の辺見妙子代表は、「取り組みは子供たちの保養だけでなく、放射能への不安を抱えて生活する親御さんの精神的な安らぎにもつながっています。今後も被災した親子の笑顔が増えるよう事業を続けたい」と語りました。

(2014年11月21日記載)