News Archive

2014年11月08日 中央学術研究所「第7回善知識研究会」 川端理事長が出席

『超高齢社会における生死を考える』をテーマに、中央学術研究所による「第7回善知識研究会」が11月8、9の両日、セレニティホール、行学園で開催されました。研究所講師、客員研究員、医療、教育など各界で活躍する会員約100人が参加しました。本部から川端健之理事長が出席しました。

8日、京都大学こころの未来研究センターのカール・ベッカー教授が本テーマに沿って基調講演に立ちました。人口の3割以上が高齢者という時代を迎えた今、生老病死の受けとめ方を見つめ直すことが重要と語った上で、ハワイ発祥のボランティア活動として「プロジェクト・ダーナ(布施事業)」を紹介。生活の中にやりがいや意味を見いだすことが「老い」を受け入れる要素となり、生活意欲も高まると話しました。
また、誰もが人生を悔いなく全うするための「終末期の理想像」を持つと説明し、後悔のないよう、自らの意思を文字にして残す必要性を強調しました。さらに、葬儀や法事、墓参を通して「故人とつながっている」と思う心が、生きている人間の活力になると話し、「佼成会の人脈や資源を生かし、終末期のケアや仏教的価値観の継承など、超高齢社会を乗り切る知恵を多くの人に伝えてほしい」と語りました。
基調講演を受け、参加者は六つの分科会に分かれて討議。翌9日の全体会議では庭野統弘学林学長を議長に、分科会報告や質疑応答が行われ、超高齢社会に向けた立正佼成会の役割などを話し合いました。

(2014年11月21日記載)