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2015年02月06日 WCRP日本委 許されざる行為に強く抗議 「イスラーム国」による人質殺害事件に関する声明を発表

WCRP(世界宗教者平和会議)日本委員会(庭野日鑛会長)は2月6日、イスラーム過激派組織「イスラーム国」(ISIL)による日本人2人を含む人質殺害事件に関して声明を発表、許されざる行為に強く抗議するとともに、現在も人質となっているすべての人々の即時解放を強く求めました。

声明では、同委員会がこれまでイスラーム世界の宗教指導者と対話を重ね、「イスラームは非暴力と平和の宗教である」というメッセージを広く世界に発信してきたと説明。今回の犯行はイスラームの教えに反する凶悪かつ野蛮な行為であることはもちろん、宗教を悪用した行動であり、宗教者として到底是認できるものではないと指摘しました。
その上で、「イスラーム国」という過激派組織が生まれる背景、人間を狂気に駆り立てる原因を深く洞察する必要性にも言及。対立は対話なくしては決して根本的な解決には至らないとの認識を示した上で、「報復は敵意を増大させるだけ。私たち宗教者は、他者に対して寛容であることが必要であると強く訴える」と明示しました。
さらに、テロをはじめとする平和を脅かす問題の解決を願い、今後も一層、人道的支援に取り組む決意を表明しました。

(2015年2月13日記載)