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2015年03月13日 WCRP日本委 イラク避難民支援で緊急勧募 昨年の本会「壮年幹部会」 浄財が現地へ

現在、WCRP日本委員会は、イラク国内の避難民に対する緊急支援のため、加盟教団などに緊急勧募を呼びかけています。支援の始めとして、同日本委員会はこのほど、ACRP(アジア宗教者平和会議)を通して100万円を拠出しました。これには、昨年10月に開催された立正佼成会の「壮年幹部会」で参加者などから寄せられ、同委員会に寄託された浄財が充てられました。同イラク委員会の避難民支援プロジェクトに役立てられます。

イラクでは、イスラーム・スンニ、シーア両派の争いに加え、過激派組織「イスラーム国」(ISIL)による侵略・暴力行為により、約180万人の市民が国内外に避難しています。特に、北部スレイマニヤ市では医療サービスや食糧、防寒着が不足し、生命にかかわる問題となっています。
こうした事態を憂慮したWCRPイラク委員会のアル・ハイダー事務総長は昨年8月、韓国・仁川(インチョン)で開催された第8回ACRP大会で避難民の窮状を報告し、支援を呼びかけました。
緊急支援要請を受け、同日本委員会は支援を決定。また、ACRP大会に出席していた庭野光祥次代会長(WCRP国際共同議長、同日本委員会理事)は、壮年幹部会の席上、イラクの現状を伝え、参加者に協力を呼びかけました。参加者からは約100万円の献金が寄せられました。諸調整の結果、浄財は同日本委員会に寄託されました。
WCRPイラク委員会の同プロジェクトでは、第一段階として、現地の諸宗教指導者などの協力により、スレイマニヤ市の避難民に対して防寒用のジャケットが配付されました。さらに第二段階として、同国北部および南部で乳幼児へのミルク支給や、診療所を開設しての慢性疾患患者に対する薬の処方などが予定されています。

(2015年3月13日記載)