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2015年03月11日 胸に刻む 復興への誓い 東日本大震災から4年 被災各教会ほか全国で慰霊供養


奥羽支教区

東日本大震災から4年が経過し、被災地では3月11日を中心に犠牲者を追悼する集いが行われました。また、11日には大聖堂で「東日本大震災犠牲者慰霊・復興祈願供養」が厳修されたほか、全国の教会で慰霊供養が営まれました。

【奥羽支教区】

8日、青年部員が岩手・大船渡、陸前高田の両市の被災地で「東日本大震災慰霊供養」を実施、足立、江戸川両教会の青年部員も合わせ41人が参加しました。
部員たちは、津波の被害を受けた陸前高田市の道の駅跡地で献鶴(けんかく)、読経供養を厳修。このあと、大船渡市の門之浜湾を臨む海岸で髭(ひげ)題目を奉納しました。会員は、「友人が津波に遭い、行方不明のままです。人のためになる生き方を、亡くなられた方々のみ霊(たま)にお誓いし、髭題目を流しました」と話しました。

【釜石】


釜石教会

10日、教会道場で慰霊法要を実施し、会員176人が参集しました。
式典では、遺族21人による奉献の儀のあと、「対話の時間」が設けられ、全員で犠牲者を偲(しの)び黙とうを捧げました。続いて読経供養が行われ、犠牲となった会員・縁者779体の戒名が読み上げられました。次いで、会員4人が亡き親族への手紙を読み上げました。
講話に立った村山禎英前奥羽支教区長は、「人は死に方を選べない。今をどう生きるかを説くのが仏の教え」と述べ、人生を充実させる重要性を示しました。

【仙台】


仙台教会

8日午前、教会道場で「東日本大震災犠牲者慰霊並びに復興祈願供養」を挙行し、会員566人が参列しました。献饌(けんせん)の儀、奉献の儀、読経供養に続き、4人が体験説法に立ち、被災体験などを語りました。今井克昌教会長は講話で「心の復興の担い手となって、お互いさまに精進をさせて頂きましょう」と述べました。
午後は、同教会と東北支教区の青年部員が、亘理(わたり)郡山元町の曹洞宗普門寺、名取市閖上(ゆりあげ)の日和山の供養塔前で、それぞれ慰霊供養を行いました。
11日は包括地域内9カ所で慰霊供養を厳修しました。

【石巻】


石巻教会

10日、教会道場で「脇祖さまご命日並びに東日本大震災犠牲者慰霊四年法要」を行い、138人が参集しました。
読経供養に続き、支部会計が体験説法。震災で心の病を患った長女との触れ合いを通して夫婦関係を深め、共に長女の成長を喜べるようになった功徳を発表しました。
安井利光教会長は三宝帰依の大切さに触れ、「困難やつらいことがあっても、自分が変われば果報が変わると信じ、仏さまを依りどころにして心を磨くことが大事」と語りました。

【平】


平教会

8日、包括地域内の被災地3カ所で慰霊式典を挙行し、合わせて128人が参加しました。
東京電力福島第一原発から約15キロの楢葉町・天神岬での法要では、献鶴、献花に続き読経供養が行われ、犠牲者の冥福と被災地の早期復興を祈念しました。松本幸英・同町長のあいさつのあと支部長が、「私たちは、今も原発と隣り合わせの生活を強いられています。まず私たちが精いっぱい地域布教に取り組むとともに、犠牲者の鎮魂を祈り続けてまいりましょう」と述べました。

【磐城】


磐城教会

11日、教会道場で「東日本大震災犠牲者慰霊並びに復興祈願供養」を実施、103人が参集しました。式典では、会員が持ち寄った花、菓子、折り鶴などの供物をそれぞれご宝前に供え、犠牲者の冥福を祈りました。
式典後には、津波や原発の被害を受け、復興公営住宅に入居する会員のもとを訪問。供物や機関誌を手渡すとともに、震災当時の状況や将来への不安などに耳を傾けました。

(2015年3月20日記載)