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2015年05月17日 すべてのいのちが輝く世界を目指して 全国で第46回「青年の日」


『わかちあいの心をひろげよう』をスローガンに、全国の青少年部員が街頭募金や地域貢献活動に取り組みました(写真は静岡教会「一食ユニセフ募金」から)

全国の青少年部員が世界平和を願い、地域社会で菩薩行を実践する第46回「青年の日」が5月17日、各地で行われました。メーンテーマは『大志~社会変革の風をおこそう』。青少年部員合わせて約1万4千人が参加し、会員や市民の協力を得て活動を展開しました。「一食を捧げる運動」40年の節目にあたる今年は、同運動の意義や目的を確認する学習会をはじめ、「一食ユニセフ募金」やチャリティーバザーに取り組む教会が顕著でした。正午には、全国で一斉に「平和の祈り」が捧げられました。


【水戸】JR水戸駅前で少年部員ら約30人が街頭募金を実施。庭野光祥次代会長も駆けつけ、厳しい環境下で暮らす子供たちへの支援を呼びかけました

『わかちあいの心をひろげよう』をスローガンに行われた今年は、多くの教会が「一食を捧げる運動」の推進に力を注ぎました。中でも約140教会が「一食ユニセフ募金」に取り組み、駅前や繁華街で「一食運動」の精神(同悲・祈り・布施)を伝え、市民に協力を呼びかけました。
大阪教会は、梅田や天王寺など大阪市内4カ所の駅前や交差点で募金活動を実施。「ユニセフサポーターステッカー」を貼ったしおり5千枚を配ったほか、英語、中国語、韓国語のパネルを掲げ、外国人観光客らに献金を呼びかけました。募金に立った小学3年生の女子児童は、「食事ができない、学校に行けない子供が世界にたくさんいることをお父さん、お母さんから教えてもらい、その子たちのために大きな声で募金をお願いしました。世界のみんなが友達と楽しく遊んで、家族と安心して暮らせるようになることを祈ります」と話しました。
また、この日、庭野光祥次代会長は水戸教会の活動に参加。JR水戸駅前広場で少年部員ら約30人と共に街頭募金に立ち、道行く市民に協力を呼びかけました。その後、水戸市内の千波公園に移動し、ふれあい広場で開催された「ユニセフチャリティーバザー」を見学しました。閉会式では「今も紛争や飢餓に苦しむ世界の人々を思い、自分の時間、体、真心を使って行動できたことは、教えの功徳です。今日という日の経験を宝に、これからは身近な家族や友人との平和を築いていきたいと思います」と青年たちに語りかけました。
ユニセフ支援の活動に寄せられた浄財は、日本ユニセフ協会を通じて西アフリカのリベリア、シエラレオネでのエボラ出血熱への対策支援、中央アメリカ・グアテマラの栄養習慣の改善事業などに拠出されます。
このほか、新潟教会ではイベント会場に募金箱を設置。4月に発生したネパール大地震の義援金を募りました。義援金は新潟県に寄託されます。
一方、「アフリカへ毛布をおくる運動」も米沢、本庄、江東教会など各地で展開されました。鹿児島教会は「青年の日」を前に、地元のFMラジオ番組で同運動の趣旨やアフリカの現状を訴え、毛布収集を告知。当日は教会道場で、集められた毛布635枚にメッセージを縫い付け、梱包を行いました。「目標だった500枚を超える毛布が集まったことに感謝です。何より、毛布提供や輸送費の献金、梱包作業などを通して、多くの人の真心や支えのおかげさまに気づけたことが今回の功徳です」と、参加した30代の男性は感想を語りました。
清掃奉仕など、地域貢献に力を入れた教会もありました。鳥取教会は、市内の天台宗安楽律法流喜見山摩尼寺で清掃奉仕。約300段の急峻な石段では、積もった落ち葉や土をほうきや熊手で掃きました。「自分のことだと損得を中心に考えてしまいがちですが、人さまのためと思うと、素直な心で取り組めるように思います。日常でも人とのご縁を大切にし、相手を思いやれるようになりたい」と参加した男子大学生は語っています。さらに、八戸、富山、名古屋西など7教会は、会員らに献血の協力を呼びかけました。
終戦から70年という節目を踏まえ、「世界平和祈願供養式典」を厳修したのは、佐世保教会。平和への願いや誓願をつづった灯籠を作製し、教会道場のテラスに70個を飾ったほか、式典の中でご宝前に奉納し、戦争犠牲者の冥福を祈りました。
このほか、大田、岐阜教会などでは、東日本大震災被災地の復興を支援するイベントが催されました。


【鹿児島】「アフリカへ毛布をおくる運動」に取り組み、会員、市民から寄せられた635枚の毛布の梱包(こんぽう)などに励みました


【鳥取】約1200年の歴史があり、霊場としても名高い市内の摩尼寺で清掃奉仕を行い、除草作業や300段余りの石段の清掃に取り組みました


【大阪】青年部員ら256人が京橋など市内の駅前、交差点で「一食ユニセフ募金」を実施。市民や観光客から多くの浄財が寄せられました


【大田】東急線多摩川駅前で「東日本大震災復興支援フェスタ~絆 心は一つ~」を開催。模擬店やバザーでの収益は大田区を通して宮城・東松島市に届けられる予定です


【佐世保】戦後70年に際し、道場で「世界平和祈願供養式典」を厳修。式典前、参加者は手作りの灯籠に、平和に対する願いをつづりました


【函館】教会道場でユニセフ支援のチャリティーイベントを開催し、青年部員たちは歌や踊りなどで会場を盛り上げました


【長野中央】7年に1度の「善光寺御開帳」でにぎわう同寺で、青少年部員ら90人が「一食ユニセフ募金」を行いました

(2015年5月22日記載)