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2015年06月11日 本部EMS(環境マネジメントシステム)平成26年次運用実績発表

立正佼成会本部はこのほど、環境マネジメントシステム(EMS)の取り組みによる平成26年次の運用実績を発表しました。昨年の本部諸施設の電気、ガス使用量に基づく炭素排出量、一般廃棄物(ゴミ)、職員の環境意識について本部EMS委員会(委員長=中村憲一郎総務局長)がまとめました。炭素排出量やゴミの削減、省エネ推進など5項目の目標値はすべて達成されました。なお、24年から26年の第2期活動が昨年終了、今年から3年間、第3期の取り組みが実施されます。

EMSとは、企業や団体などが、組織活動によって生じる環境への影響を持続的に改善するため独自に設けた仕組みです。本会は、平成20年末から「業務の簡素化」への取り組みの一環として導入、本部周辺施設や青梅練成道場、生誕地道場、佼成霊園などを対象にシステムを構築しました。
教庁各部署で環境に配慮した取り組みを進め、22年に国際標準化機構の定めた「ISO14001」規格の認証を取得。その後も、本会が策定した『環境方針』の「基本姿勢」や「行動指針」に従い、職員の環境意識の向上を図るとともに、本部施設に太陽光発電装置や生ゴミ分解処理機を設置し、炭素排出量や一般廃棄物の削減に努めてきました。
EMSの第2期(3カ年計画)最終年にあたった26年次は、前年に引き続き空調管理、小まめな消灯、待機電力の削減を実施。炭素排出量は、基準値(17年から19年次の平均値)の7791トンから47.2%の削減となり、目標である15%削減を大幅に上回りました。
一般廃棄物では、生ゴミ分解処理機の活用のほか、紙資源などに対し、各部署で3R(リデュース=減量、リユース=再使用、リサイクル=再資源化)の実践を徹底し、基準値(20年次)の16万6909キログラムから39%削減の10万2526キログラムを達成しました。
アンケートで評価する「職員の環境意識」は、昨年次まで5年続けて75ポイント以上を維持。環境に対する取り組みが本部職員に浸透してきたことを示しています。各部署でも、環境に関する活動を自主的に実施。人材開発グループでは毎月、グループミーティングで、スタッフが『エコミニ説法』と題した発表会を行っています。「エネルギー問題」や「簡素なライフスタイル」などテーマを設け学びを深めることで、環境への意識を高め合っています。
儀式行事グループは本部式典リハーサル時のゴミ(弁当)分別の促進を目標に掲げ、各教会お役者にゴミ削減の意義を説明しています。お役者の「もったいない」という精神が発揮され分別が徹底され、残飯もほとんどなくなりました。外部審査機関から「行動指針に掲げられた3R推進の具現化事例」として高く評価されました。
昨年で第2期が終了。第3期は「本業と環境への取り組みの一致と拡充(自利利他円満)」を基本方針に、職員の環境意識の向上と「業務に基づいた部署のチャレンジ項目」の増加に力点を置き、炭素排出量、一般廃棄物の削減に取り組む予定です。

(2015年6月11日記載)