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2015年06月24日 布教に役立つカウンセリング研修会

佼成カウンセリング研究所の「布教に役立つカウンセリング研修会」が6月24日、東京中央支教区を対象に普門館地下ホールで開催され、支部長や主任ら約100人が参加しました。かとうクリニックでカウンセラーを務める古市俊郎氏が、『現代のこころの病について』をテーマに講演しました。

古市氏は冒頭、カウンセリングではアドバイスなどの「話す」ことより、相手の思いを聞くという「待つ」姿勢が重要と指摘。患者を変えようとするのではなく、病を治したいと願う本人の意志を尊重する触れ合いを心がけていくことが不可欠と述べました。
また、罹患者が増加しているうつ病に言及し、「仕事や家事がたまる」「飲酒の量が増える」「口数が減る」「外見を気にしなくなる」といった日常生活の変化がうつ状態のサインと説明し、周囲が優しい表情や相手を気遣う言葉かけで寄り添う大切さを強調。「自分が周囲から認められ、必要とされている実感を持つことで心が元気になります。そのためにも、充実した人間関係を築くことが重要」と語りました。

(2015年7月 2日記載)