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2015年06月03日 インドネシアでACRP「国際セミナー」 愛と平和の精神を確認

『暴力的な宗教過激主義を乗り越えるためのアジア諸宗教行動』をテーマに、ACRP(アジア宗教者平和会議)の「国際セミナー」が6月3日、インドネシアのバンドン国際会議場で開催され、ディン・シャムスディーン共同実務議長(インドネシア)、畠山友利事務総長をはじめ、アジア太平洋地域の18カ国から執行委員や各国委員会代表者ら59人が参集、地元の宗教指導者、政治指導者100人が参加しました。立正佼成会から庭野日鑛会長の代理として赤川惠一外務グループ次長、WCRP(世界宗教者平和会議)日本委員会から国富敬二事務局長が出席しました。

当日は、西ジャワ州のアフマド・ヘリヤワン知事、シャムスディーン共同実務議長のあいさつに続き、同国のユースフ・カラ副大統領、ルトノ・マルスディ外務大臣がそれぞれ基調講演に立ちました。
この中で、カラ副大統領は、すべての信仰に共通点があり、諸宗教間の調和が暴力的過激主義の活動を抑えると主張。また、マルスディ外相は、暴力の根本的解決には、教育と女性の社会的地位の向上が重要と述べ、人間の最も基本的なコミュニティーである家庭の中で、愛と平和の精神で寛容に基づく宗教性を育むことが大切と語りました。
次いでパネルディスカッションが行われ、ミャンマーやスリランカなどACRPの各国委員会代表者らが登壇。社会問題となっている過激派組織「イスラーム国(IS)」やスリランカ内戦、ミャンマーの宗教紛争など、宗教の名のもとに世界各地で起きている「暴力」に対し、対話や文化交流など諸宗教がより一層協力していく重要性が話し合われました。

(2015年7月 9日記載)