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2015年07月07日 WCRP日本委員会「フクシマコミュニティづくり支援プロジェクト」 2015年度第1期支援先が決定

WCRP(世界宗教者平和会議)日本委員会は7月7日、「フクシマコミュニティづくり支援プロジェクト」の2015年度第1期支援先を発表しました。東日本大震災以降、東京電力福島第一原子力発電所の事故による避難生活が続く福島県の各市町村で、コミュニティの再生や活性化を図る活動を展開するNGO(非政府機関)など20団体に、合計約400万円を寄託します。

同プロジェクトは昨年10月、同日本委の震災復興支援事業の一環として立ち上げられたものです。昨年はNGOなど25団体に合計479万円の助成が行われました。今年は4期に分けて募集されます。
震災から4年が経過した福島県では、原発事故の影響から避難生活が長期化し、地域コミュニティの崩壊が大きな課題となっています。こうした状況を受け、子供の健康や成長を育む活動や、歴史や文化の継承を通した地域再生など、コミュニティの活性化を図る取り組みを展開する20団体への支援を決定しました。
この中で、「里山林・自然塾」は被災地から避難してきた子供を対象に、県から認定を受けた里山林で生物との触れ合いや木材加工を通した自然体験学習「里山と親しむ」を実施。放射能の影響で外遊びができない子供たちに憩いの時間を提供します。また、「北原釜町内会」は相馬市内の公園で「原釜盆踊り大会」を開催し、震災犠牲者のみ霊(たま)を供養するとともに、住民同士の出会い、交流の場として孤立化防止に貢献します。このほか、「糸島しましまプロジェクト」では、福岡・糸島市内の農家と協力し、食品の安全に不安を抱く子育て中の家庭に野菜を送るほか、母と子が集まるサロンやカフェを運営。心の依りどころとなる場づくりに取り組みます。

(2015年7月23日記載)