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2015年09月19日 フレンドシップタワー建立40周年青年特使団 日比両国の青年が恒久平和を誓う


フレンドシップタワーの梵鐘(ぼんしょう)を撞く日比両国の青年たち。終戦70年とタワー建立40年にあたり、世界の恒久平和を誓い合いました

「フレンドシップタワー建立40周年記念特使団(青年特使団)」(青年グループ主管、団長=黒澤將雄北教会長)が9月19日から23日まで、フィリピンを訪れました。全国から18歳以上の青年部員53人が参加。立正佼成会と関係の深いBCYCC(バターンキリスト教青年会)との交流、慰霊供養などに臨みました。

日比友好のシンボル「フレンドシップタワー」の建立から今年で40年を迎えました。これを記念し、本会は4月に「フレンドシップタワー建立40周年記念特使団」を派遣。1973年から4年にわたり実施された「青年の船」や、その後の「青年の翼」で同国を訪問した会員らが参加しました。
青年部員を対象にした今回の使節団は、同タワー建立40周年を祝うとともに、絶対非戦の誓いを新たにし、BCYCCのメンバーと世界平和の実現に向けて意見を交換しながら、身近な実践について模索することが目的です。
一行は20日、モンテンルパ日本人墓地を訪問。戦争犠牲者の冥福と恒久平和を祈願し、慰霊供養を厳修しました。
次いで、同行した青年グループスタッフが同墓地と本会のつながりを説明。1973年に行われた「第1回青年の船」で同墓地を訪れた青年部員が、すべての戦争犠牲者の慰霊と日比両国の平和を願い、荒れた墓地の整備費用を工面するために、帰国後に日本で募金活動を始めたことや、この募金活動が本会一食平和基金の原点であることを解説しました。
このあと、バターン州に移動した一行は、同タワー40周年記念事業の一環として改修され、今年4月8日にリニューアルしたBLYDC(バターン図書館・青少年人材育成センター)でBCYCCのメンバーやBCYFI(バターンキリスト教青年財団)の奨学生と文化交流会を実施。歌や踊りを互いに披露し、友好を深めました。
また、参加者は28組に分かれ、20日から22日までBCYCCメンバー宅でホームステイし、寝食を共にしながら、互いの信仰観などについて語り合いました。
21日、一行はBCYCCのメンバーら約60人とフレンドシップタワーでの慰霊式典を開催。献花と献鶴、読経供養に続き日比両国の参加者全員が両国のさらなる友好と世界平和の実現を祈り、平和の鐘を共に撞(つ)きました。
式典終了後、BLYDCに場所を移し、「ピースシンポジウム」を開催。参加者は6グループに分かれ、『私ができる平和を生み出す行動とは何か』をテーマにBCYFIの奨学生とディスカッションを行いました。この中で、「相手を思いやる」「笑顔を大切にする」「互いを認める」といった平和に向けた身近な実践について意見を交わしました。最後に、グループごとに意見を模造紙に絵や文字でまとめて発表。言語や宗教の違いを乗り越え、真の平和実現に向けた行動を確認し合いました。

青年特使団 参加者の声

身近な実践行から
青年女子部員(26)=高岡教会
フレンドシップタワーでのご供養の際に、梵鐘(ぼんしょう)に刻まれた庭野日敬開祖の銘文が回向文で紹介されました。庭野開祖の平和への思いに触れ、胸が熱くなり、涙がこぼれました。40年前は、フィリピン国内ではまだまだ反日感情が強かったと聞いています。そうした中で友好関係を築くために働かれた、庭野開祖や庭野欽司郎参務のご尽力は計り知れないものだと感じました。また今回は、奨学生たちと平和をテーマにディスカッションする機会に恵まれました。目の前の一人ひとりを大切にしていくことが平和への一歩だと改めて気づきました。私は現在、臨床検査技師として病院に勤務しています。身近な実践行として患者さんや同僚との触れ合いの中で、相手の立場になって考え、親切に接していけるよう努めていきたいと思います。

真心を届ける一食
学生部員(21)=足立教会
特使団に参加して一番心に残っているのは、BCYCC(バターンキリスト教青年会)メンバー宅でのホームステイです。受け入れ先の家族の一人は、BCYFI(バターンキリスト教青年財団)の元奨学生で、今は数学の教師です。経済的な理由から大学進学を諦めかけていた時、友達がこの奨学生制度を勧めてくれたそうです。自分の奨学金は日本の皆さんが私のために一食を抜いて、献金した浄財であると知り、一層真剣に学業に励んだと教えてくれました。そして、恩返しの思いから今回の受け入れを決意したということです。「一食(いちじき)を捧げる運動」は、浄財だけでなく、私たち一人ひとりの真心も届けてくれる運動なのだと実感させて頂きました。身近な友人などに、この体験を伝えながら一食運動を広めていきたいと思います。

(2015年10月 1日記載)