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2015年10月27日 同宗連 「狭山」現地調査学習会 講演やフィールドワークを実施

人権擁護の立場から「狭山事件」について学ぶ「同宗連」(『同和問題』にとりくむ宗教教団連帯会議)の「第30回『狭山』現地調査学習会」が10月27、28の両日、埼玉・狭山市富士見集会所などで行われ、加盟する12教団1団体から40人が参加しました。

1963年に同市で当時16歳の女子高校生が誘拐、殺害された同事件。警察は被差別部落に見込み捜査を行い、石川一雄さんを逮捕、裁判で無期懲役が確定(1994年仮出所)しました。しかし、証拠や自白に不可解な点が多く、石川さんも無実を主張。現在、東京高裁に第三次再審請求を申し立てています。
27日、DVD「狭山事件 部落差別が引き起こした冤罪の真実」の上映、部落解放同盟埼玉県連合会の小野寺一規書記長による講演に続き、石川さんと妻の早智子さんが『狭山事件の事実調べ・再審を求めて』をテーマに講演しました。この中で石川さんは、被差別部落出身者に対して行われた見込み捜査や取り調べの際の自白の強要などを語り、警察側の不当性を指摘。また、自身の無実を証明するため、事件から50年以上経った今も再審を請求していることを説明し、世論の関心を高める重要性を述べました。
翌28日、同盟中央本部事務局員の安田聡氏の案内で誘拐、殺害現場を視察するフィールドワークが実施されました。

(2015年11月 5日記載)