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2015年10月27日 新宗連青年会 鹿児島で青少年育成セミナー 戦争の悲惨さ改めて学ぶ

新宗連青年会(新日本宗教青年会連盟)の「第4回青少年育成セミナー」が10月27日から29日まで、鹿児島県内で開催されました。テーマは『激動の時代と青年の生き方~若き特攻隊員と維新の志士に学ぶ~』。7教団から、青少年育成の担当者ら14人が参加しました。

27日、鹿児島市内のホテルで『特攻~青年の生と死―特攻隊最前線基地鹿屋(かのや)と知覧で考える』と題し、新宗連(新日本宗教団体連合会)本部事務局による学習会が開かれました。太平洋戦争末期に繰り返し行われた敵艦船、航空機などへの体当たり攻撃「特別攻撃(特攻)」が開始されるまでの背景や経緯が確認され、特攻で戦死した青少年隊員らの遺書が紹介されました。
翌28日、鹿屋市を訪れた一行は、特攻隊の基地として多くの若者が出撃した鹿屋航空基地内の「鹿屋航空基地史料館」を見学したあと、「特攻隊戦没者慰霊塔」を参拝。参加者を代表し、岩渕明大・新宗連青年会委員長(松緑神道大和山布教部青年会担当主幹)が献花を行い、すべての戦争犠牲者の冥福を祈り、全員で黙とうを捧げました。
このあと一行は、特攻隊員の遺書が多く収められた南九州市の「知覧特攻平和会館」や、特攻隊員から母親のように慕われた鳥濱トメさんの営んだ「ホタル館富屋食堂」などを見学しました。
29日には、鹿児島市の「維新ふるさと館」などを訪れ、幕末や明治維新に功績を残した薩摩藩の志士らの史跡を巡りました。
参加者の立正佼成会宇和島教会支部長(46)は、「生きたくてもかなわなかった特攻隊の方々の無念を知り、戦争の悲惨さを改めて感じました。多くの犠牲があって今の平和があること、いのちの尊さを、若い人たちに伝えていきたい」と話しました。

(2015年11月 5日記載)