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2015年11月05日 アフガニスタン・パキスタン地震 一食平和基金から300万円を緊急支援

11月5日、立正佼成会一食(いちじき)平和基金運営委員会(委員長=沼田雄司教務局長)は、アフガニスタン北東部のヒンズークシ山脈を震源とし、10月26日に発生した大地震(マグニチュード7.5)による同国と隣国パキスタンの被害に対し、300万円の緊急支援を決定しました。浄財は、現地で教育支援や水衛生環境整備などの事業を展開するNPO法人ジェンに寄託されます。

国連OCHA(国連人道問題調整事務所)は被害状況について、アフガニスタンで3日現在、死者107人、負傷者451人、パキスタンでは5日現在、死者279人、負傷者1964人と発表。損壊家屋は両国合わせて約11万棟に及び、約12万5000人が支援を必要としています。特にアフガニスタン側の被災地は反政府武装勢力タリバンの支配地域と重なり被害の全容が不明で、国際NGOの支援が困難な状況とされています。
現在、両国政府などが支援活動を行っていますが、食糧やテント、越冬のための防寒具などが不足。被災地域では12月に入ると夜間の気温がマイナス10度程度になるため、被災者はさらに厳しい避難生活を強いられます。
そうした中、ジェンは越冬用物資の配布を中心とした緊急支援を策定。関係機関に広く支援を訴えてきました。
支援要請を受け、同運営委員会はジェンへの支援を決定。浄財は、ジェンの活動を通じ、被災者への暖房用燃料(石炭)や防寒用ブランケットなどの配布に役立てられます。

(2015年11月19日記載)