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2015年11月14日 WCRP国際委とKAICIID パリ同時多発テロに対し声明を発表

WCRP(世界宗教者平和会議)国際委員会は11月14日、フランス・パリで13日に発生した過激派組織「IS」(イスラーム国)による同時多発テロ事件に対し、ウィリアム・ベンドレイ事務総長名で声明を発表しました。

声明では、すべての宗教は共通の倫理的価値観を有しており、宗教の名のもとに起こされるあらゆる暴力を非難。宗教者は一致団結し、世界を対立に向かわせる残忍で無差別な襲撃を断固として拒否する、との見解を示しました。
その上で、同国際委のネットワークを通じて、世界各地で多様な宗教共同体がそれぞれの違いを尊重し、人類の幸福に向けた具体的な行動を進めていると強調。互いに味方となり、攻撃や誹謗(ひぼう)から守り合うことが、自らの宗教を尊重していく真の道であり、平和構築の一助となるよう「最も卑劣で忌まわしい宗教の誤用に対して声をあげていく」との意思を明示しました。
また、庭野光祥次代会長が理事を務めるKAICIID(アブドッラー国王宗教・文化間対話のための国際センター=ファイサル・ムアンマル事務総長)も、各宗教宗派に対し連帯を求める声明を発表。この中で、被害者やその家族に対し哀悼の意を表すとともに、偏見や暴力を許す宗教はないと強調し、「すべての宗教は、平和的共存を求めています」と訴えました。加えて、異なる宗教や文化を持つ人間の相互理解を促進する大切さを再確認し、多様性を持ちながら共に行動することを誓っています。

(2015年12月 3日記載)