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2015年11月28日 宗教と環境シンポジウム

『第6回宗教と環境シンポジウム 〈めぐみ〉への畏怖と感謝―神道的環境倫理の有効性―』(宗教・研究者エコイニシアティブ、國學院大學21世紀研究教育計画委員会研究事業「地域・渋谷から発信する共存社会の構築」共催)が11月28日、東京・渋谷区の國學院大學で開催されました。宗教者や研究者、学生など約100人が参加。立正佼成会から、深田伊佐夫・青梅練成道場長らが出席しました。

冒頭、基調講演に立った皇學館大学特別教授の櫻井治男氏は自然の恵みに対し「感謝」の念を強くしてきた神道が、東日本大震災以降、「畏怖」「畏敬」の念を重視するよう変化してきたと説明しました。神職が山仕事で山中に入る際に行う「山口祭」や木の伐採前に行う「大本祭」など木々を重んじる儀礼が、神聖な森を象徴してきたと述べました。
このあと、パネルディスカッションが行われ、これまでの神道の環境問題への取り組み、提言を検証する必要性が議論されたほか、境内を囲む「鎮守の森」を神道が維持してきた伝統的事実を、社会に広く発信していく重要性について意見が交わされました。

(2015年12月 3日記載)