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2015年12月14日 半田孝淳天台座主が遷化 総本山延暦寺葬に庭野会長が参列

天台宗の第二百五十六世座主を務めた半田孝淳師が昨年12月14日に遷化されました。98歳でした。12月17日に滋賀・大津市の滋賀院門跡で密葬(総本山延暦寺葬)が営まれ、同宗や諸宗教の関係者ら1200人が会葬、立正佼成会から庭野日鑛会長が参列しました。澤田晃成総務部長が同行しました。席上、庭野会長は、参列者を代表して指名焼香を行い、半田師の人柄、功績を偲(しの)び、哀悼の誠を捧げました。本葬(天台宗葬)は1月29日に大津市の天台宗務庁で営まれます。

半田師は大正6年、長野・上田市に生まれました。昭和3年の得度受戒後、擬講、已講などを経て、平成11年に探題となり、19年に第二百五十五世渡邊惠進師の後任として天台座主に就きました。この間、天台宗宗議会議員、同参務教学部長、同宗機顧問、全日本仏教会会長なども歴任しています。宗教対話・協力に熱心で、「比叡山宗教サミット」の開催に尽力。国際派として知られ、WCRP(世界宗教者平和会議)国際名誉会長も務めました。
庭野会長とは国内の交流だけでなく、「世界宗教者平和のための祈りの集い」(主催・聖エジディオ共同体、スペイン、平成13年)、ローマ教皇ヨハネ・パウロ二世の呼びかけで行われた「平和祈願の日」の集い(イタリア、平成14年)に共に参加するなど、長年にわたり親交を深めました。昨年4月には半田師の「白寿祝賀会」が京都市内のホテルで開かれ、庭野会長が来賓代表の一人として祝辞を述べました。
半田師の後任の第二百五十七世座主には、真蔵院(大津市)住職で同宗探題の森川宏映師が就任しました。

(2016年1月14日記載)