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2016年01月21日 庭野平和財団が資金助成 書籍『宗教と宗教学のあいだ』発刊

庭野平和財団の資金助成により、書籍『宗教と宗教学のあいだ——新しい共同体への展望』(リチャード・ガードナー、村上辰雄共編著)がこのほど、上智大学出版から発刊されました。

同書は、同財団が2005年に実施した助成活動「NPFプログラム」で3年にわたって資金助成した研究「現代世界の危機と新しい民衆宗教——グローバリゼーションのもたらす苦悩と宗教的人間」(荒木美智雄・国士舘大学教授ら研究者12人による共同研究)の成果と、同研究に関連して09年9月に上智大学で開催されたシンポジウム「世界の危機における宗教と宗教学の役割」の内容をまとめたものです。
同書では、「未開」と「文明」、「先進」と「後進」、「過去」と「現在」といった二項対立に触れながら、それらの「間(あいだ)」に生じたさまざまな問題に対し、「宗教運動こそ、より大きな寛容と相互理解、そして和解を人々にもたらす可能性がある」と指摘。紛争や環境破壊など現代社会の抱える諸問題の解決に向け、宗教や宗教学の果たすべき役割を説いています。

(2016年1月21日記載)