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2016年02月15日 大聖堂、全国各教会で「涅槃会」式典 「自灯明・法灯明」に基づく生き方を


大聖堂聖壇上に「涅槃図」を掲示。庭野会長は「自灯明・法灯明」の教えを基に生きる大切さを説きました

釈尊の生涯を振り返り、入滅時に説いた「自灯明・法灯明」の意義をかみしめるとともに、布教伝道の決意を新たにする「涅槃会(ねはんえ)」式典が2月15日、大聖堂はじめ全国各教会で行われました。大聖堂の式典には約3200人の会員が参集。庭野光祥次代会長導師による読経供養の後、庭野日鑛会長が法話に立ち、仏の見方で人間の生死(しょうじ)を把握した上で、自らを灯明とし、法に基づいた生き方を追求し、世界全体が平和になっていくような一人ひとりになることの大切さを説きました。

大聖堂の式典では、釈尊入滅の様子がナレーションで紹介されました。佼成合唱団による『白蓮の花』の歌声に合わせ、東京中央支教区青年女子部員18人が奉献の儀。光祥次代会長を導師に読経供養が行われ、庭野会長の啓白文が奏上されました。
パイプオルガンの伴奏に合わせ、佼成合唱団により『敬礼文〜三帰依』が披露された後、野田頭正浩舞鶴教会長が体験説法。法を信じて命がけで精進した母親から信仰を受け継ぎ、仏道修行に励み救われた体験を発表しました。
また、同教会のサンガが慈悲の心を発揮して喜び、悲しみを分かち合い、心を磨き合う姿を紹介。自らも仏性礼拝(らいはい)の精神で多くの会員と触れ合い、心からの信頼で結ばれ、教えの広宣流布と世界の平和を願って共に布教伝道に努める日々を振り返りました。その上で、今後もきめ細かな手どりや法座の修行に励むことを通して、「皆がご宝前中心の生活を営めるよう、一人ひとりとの絆を強くしていきたい」と誓願しました。
この後、庭野会長が登壇し、法話。庭野会長は、道元禅師の「生をあきらめ、死をあきらむるは、仏家一大事の因縁なり」との言葉を引用し、生まれてくること、死んでいくことをしっかりと把握する大切さを踏まえた上で、釈尊入滅時に説かれた「自灯明・法灯明」の教えに基づき、自分を依りどころとして生きていく中に、仏は永遠に生きていると語りました。
また、人体が約60兆の細胞で構成され、一つひとつが死滅と再生を繰り返しながら全体の調和を保っていると説明。「私たちも人さまと和になり、世界全体が平和になっていくような一人ひとりになっていくことを仏さまから教えられているのだと思います」と述べました。

(2016年2月18日記載)