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2016年02月19日 新宗連 新宗連青年会 ミャンマー、タイへ「第25次アジア青年平和使節団」


タイ・カンチャナブリのナムトクの丘で厳修された式典で、本会を代表して導師を務めた光祥次代会長。第二次世界大戦の犠牲者に慰霊の誠を捧げました

新宗連(新日本宗教団体連合会)と新宗連青年会(新日本宗教青年会連盟)による「第25次アジア青年平和使節団」の一行が、2月19日から26日までミャンマーとタイを訪れ、第二次世界大戦の犠牲者への慰霊を行いました。7教団から17人が参加。立正佼成会から新宗連理事の庭野光祥次代会長、同評議員の根本昌廣宗教協力特任主席が参加しました。

20日、一行はミャンマー・ヤンゴン市を訪れ、「ビルマ平和記念碑」で戦没者への慰霊供養を厳修し、翌21日は、同国東南部のタンビュザヤを訪問。第二次世界大戦中、旧日本軍が連合軍捕虜や現地住民らに過酷な労働を強制し、数万人もの犠牲者を伴いながら建設された「泰緬(たいめん)鉄道」の跡地を訪れ、哀悼の意を捧げました。
タイ・カンチャナブリ県に移動した一行は23日、同鉄道の建設工事に旧日本陸軍の通訳として関わり、戦後、2011年に他界するまで慰霊活動を続けた永瀬隆氏の銅像を参拝。また、同鉄道の建設の際、連合軍捕虜によって切り開かれた峠の「ヘルファイア・パス」や連合軍墓地などでも慰霊を行いました。
翌24日、同青年会が1974年にカンチャナブリのナムトクの丘に建立したサンプラプーン(タイ式供養塔)で、「戦争犠牲者慰霊並びに世界平和祈念式典」を実施。岩渕明大・同青年会委員長(松緑神道大和山布教部青年会担当主幹)の開式のあいさつ、力久道臣同理事(善隣教教主)と光祥次代会長の代表献花に続き、教団別礼拝では光祥次代会長が導師を務めました。最後に全員で黙とうを捧げ、参加者一人ひとりが絶対非戦と世界平和の誓いを新たにしました。
閉式のあいさつに立った光祥次代会長は、「先達の方々がつくってくださった祈りの場で、皆さまと慰霊ができたことに心から感謝を申し上げます。今回の慰霊の旅を通し、人間は思いやりの心と同時に、暴力性という弱さを持つ存在であると感じています。そのことを胸に刻み、暴力に近づかないこと、そして周りが暴力に動きそうになったときは、それを止めることが私たちの役割なのだと思います」と話しました。

(2016年3月10日記載)