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2016年04月17日 庭野会長を迎え 豊橋教会新道場落慶式 慈悲の心 広がる拠点に


啓白文を奏上する庭野会長。会員たちは、より一層の布教伝道と菩薩行の実践を誓い合いました

豊橋教会新道場の落慶式が4月17日、庭野日鑛会長臨席のもと行われ、会員、来賓合わせて1309人が参集しました。教団を代表して川端健之理事長が出席しました。

式典では庭野会長による「御本尊除幕の儀」に続き、振り袖姿の学生・青年女子部員18人が灯明や生花を奉献。次いで川端理事長を導師に読経供養が行われ、庭野会長が啓白文を奏上しました。
壮年部長(59)による建設経過の報告、建設関係者への感謝状贈呈に続き、支部長(63)が体験説法。子供の障害とその手術を通し、精神的に支えてくれた夫や愛情を注ぎ育ててくれた親の有り難さに改めて気づき、それまで以上に感謝を深めることができた体験を発表しました。
また、夫が勤務する会社の経営危機により給与が減少し、家計が逼迫(ひっぱく)する中、支部長として会員とのかかわり方を見つめ直し、相手の苦しみや悩みを自分のものとして受けとめ、会員一人ひとりに一層心を寄せられるようになった功徳を語りました。
法話に立った庭野会長は、支部長の体験説法に言及し、両親からいのちを授かり、生を受けたことの尊さを強調。母体にいのちが宿った瞬間から、人間は病の危険性にさらされるという医師の見地を紹介した上で、今、生きていることが稀有(けう)であり、有り難いと説きました。
さらに、自分と他人、自分と自然は、本来は一つであると、一乗の真理を示し、「全ての物や人に対して慈悲の心、思いやりの心で向かうことができると、心の中に仏の世界が現れます。こういうことが、仏さまの教えの大事なところであると、受け取らせて頂いています」と述べました。
新道場の敷地面積は3021.55平方メートル、延べ床面積708.12平方メートル、鉄筋コンクリート造り平屋建て。ご宝前は大理石張りで、奥まで手が届き、給仕しやすい造りになっているほか、法座席、研修室、事務室、太陽光発電装置などを備え、障害者や高齢者に配慮した全面バリアフリー構造となっています。
同教会会員(35)は「段差のないオールバリアフリーの道場になったことで、車いすで移動する母も参拝しやすくなります」と笑顔で話しました。

(2016年4月21日記載)