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2016年05月15日 第47回「青年の日」 心と力を合わせ 菩薩行実践


全国の青年部員が共に平和を願い、菩薩行を実践する「青年の日」。熊本教会に集った青年たちは被災した会員宅でボランティア活動に取り組みました

第47回「青年の日」が5月15日、『大志~社会変革の風をおこそう~』をテーマに全国各地で開催されました。「地域社会や国家、世界の平和実現のために具体的な菩薩行を実践し、その活動を通して青少年育成を図る」ことが目的。今年は各教会が独自にスローガンを設定し、統一プログラム「『一食(いちじき)を捧げる運動』の推進」関連の活動に取り組んだほか、「平成28年熊本地震」の義援金を募る街頭募金やバザーなどを展開しました。正午には、参加者全員で「『一食運動』の祈りのことば」を唱和しました。

各地で熊本地震被災地支援の街頭募金やバザー


姫路教会では、青少年部員ら77人が姫路城大手門前など4カ所で「一食ユニセフ募金」を実施しました

1カ月前に発生した熊本地震を受け、当初に計画していた「青年の日」の予定を変更し、被災地支援の街頭募金やバザー、ボランティアに取り組む動きが全国の多くの教会に広がりました。
甚大な被害を受けた益城(ましき)町や御船町を包括する熊本教会は、佐賀、八代、宮崎、高鍋、延岡、鹿児島、川内の各教会と合同でボランティア活動を実施。青年部員ら約200人が、被災した会員宅のがれき撤去や倒れたブロック塀の解体作業に取り組みました。
熊本教会会員(23)は、「近隣教会の協力もあり、当日は多くの仲間が集まり、汗を流しながら一緒にボランティアに取り組んでくださいました。感謝の気持ちを忘れず、これからも復興に力を注いでいきたい」と話しました。
庭の塀が倒壊した熊本教会会員(74)は、「皆さんが来てくれた時、涙が出るほどうれしかった。大勢の人ががれきを撤去してくれてとても助かりました」と笑顔で語りました。
さらに、各地の教会が駅や観光スポットなど約100カ所で熊本地震の義援金募金を実施。松江、宇和島、長崎、福岡など多くの教会が、熊本県のPRキャラクター「くまモン」を印刷した募金箱やパネル、チラシを用意するなどして、市民に募金を呼びかけました。
5年前に東日本大震災で被災した石巻、仙台、原町教会も積極的に支援活動を展開。原町教会は、商業施設前で『みんなひとつ 今度は私たちがお返しする時ですね』と書かれた横断幕を掲げて募金に臨みました。
「統一プログラム」の趣旨にのっとり、多くの教会が「一食ユニセフ募金」を実施しました。姫路教会は、「一食運動」を啓発する事前学習会の後、姫路城大手門前など4カ所で募金活動を展開。「一食ユニセフ募金サポーターステッカー」入りのティッシュ1000個を配付し、観光客に協力を訴えました。
夏の参議院選挙に向け、越後川口教会では、推薦する国会議員を迎え政治学習会を行い、255人が参加しました。参加者は議員の講演を通し、雇用や格差など、日常生活に深く関わる政治課題について関心を高めるとともに、有権者としての自覚を持つ重要性を学びました。
さらに、苫小牧、調布、下関教会などは清掃奉仕を通し、地域との交流を深めました。米沢教会は養護老人ホームで窓拭きを実施。青年育成担当(36)は、「一人ひとりが“社会変革の風をおこす”という大きな目的に向けて一つになったと感じています。今後も青年の交流の輪を広げ、社会貢献活動をしていきたい」と話しました。
このほか、献血活動や「アフリカへ毛布をおくる運動」、高齢者宅でのボランティアなども行われ、各地で菩薩行が実践されました。

(2016年5月19日記載)