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2016年07月14日 TKWO 「親子de」「ちょっと立ち寄り」コンサート 子育て世代に贈るひと時


午後7時半から行われた「ちょっと立ち寄りお帰りコンサート」。美しい調べが仕事帰りの聴衆を魅了した

日頃、時間に追われている子育て世代や会社勤務の人々に音楽に親しむ機会を提供し、吹奏楽ファンの裾野を広げていきたいと、東京佼成ウインドオーケストラ(TKWO)は7月14日、埼玉・川口市の川口総合文化センター・リリアメインホールで「親子deお出かけコンサート」(午後2時開演)と「ちょっと立ち寄りお帰りコンサート」(午後7時30分開演)を開催した。

公益財団法人川口総合文化センターとの共催によるもので、初めての試みとなる今回のコンサートには、合わせて700人以上が参集。両コンサートとも、音楽ライターの富樫鉄火氏が司会を、吉田行地氏が指揮を務めた。
当日、「親子deお出かけコンサート」には、通常のクラシックなどのコンサートでは制限されている未就学児を連れた親子の姿が多く見られた。その中で、TKWOは「アルヴァマー序曲」(ジェイムズ・バーンズ作曲)や「ディズニー・メドレー」(岩井直溥編曲)など、一般に広く知られた6曲を演奏。美しい旋律と迫力ある音色で聴衆を魅了した。参加した母親の一人は、「子供を連れてくることに不安がありましたが、同年代の子供がたくさんいたので、安心して鑑賞できました」と話した。
「ちょっと立ち寄りお帰りコンサート」では、「音楽祭のプレリュード」(アルフレッド・リード作曲)、「吹奏楽のための『風之舞』」(福田洋介作曲)など7曲を披露。このうち、TKWOでコンサートマスターを務めるアルトサックス奏者の田中靖人氏が、ロバート・レッドフォードが主演した映画『追憶』のテーマ(マーヴィン・ハムリッシュ作曲・浦田健次郎編曲)を独奏した。
コンサート終了後、女性会社員は「開演時間に余裕があり、仕事帰りでも十分に間に合いました。吹奏楽の生演奏をホールで聴いて、とても幸せな気分です」と語った。

(2016年7月21日記載)