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2016年07月06日 新宗連「第79回拡大宗法研」 『終活』テーマに赤堀氏(産経新聞東京本社)が講演

新日本宗教団体連合会(新宗連)の宗教法人研究会(座長・平松千明大和教団総監)による「第79回拡大宗教法人研究会」が7月6日、東京・渋谷区の新宗連会館で行われ、加盟教団から25人が参加した。本会から、前田貴史総務部次長(総務グループ)、米多教郎佼成霊園長が出席した。

同研究会では、これまで宗教が直面する諸課題について研さんを重ねてきた。今回は、社会現象として広がりつつある『終活』をテーマに取り上げた。当日は、『なぜ今、終活なのか? 現代における宗教の役割を考える』と題し、産経新聞東京本社『終活読本ソナエ』編集長の赤堀正卓氏が講演した。
冒頭、赤堀氏は終活の意味について、人生の最期をより美しく仕上げるための事前準備と説明。昨今の終活ブームの背景として、少子高齢化による人口構造の変化をはじめ単身高齢者世帯の増加、「子供の世話になりたくない」「自分らしく最期を迎えたい」といった価値観の多様化、死をタブー視しなくなった社会風潮などを挙げた。
また自らの葬儀や墓の準備、納骨埋葬の方法、財産整理(相続・遺言)など事前準備のニーズに対し、葬祭業者に加え、IT関連企業や総合スーパーなどさまざまな業種の企業が参入している現状を紹介。死に対する不安、葬儀への相談を企業が担っている現実に触れながら、人々の抱える死への恐れ、不安は、宗教が受けとめてこそ心の救いにつながると強調した。
さらに赤堀氏は、終活とは人生の締めくくりに際し、それまで希薄であった親類などの人々と関係を取り戻す活動と指摘。本来、宗教に備わった信徒との関係やコミュニティー機能を見直すことで、終活に関する問題に宗教者が応えられるとして、「人々の絆を紡ぎ直すためにも、今後、宗教の果たす役割は大きい」と述べた。
この後、質疑応答が行われ、宗教者の役割などについて意見が交わされた。

(2016年7月14日記載)