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2016年07月22日 新宗連 信教の自由委員会の「拡大学習会」

新日本宗教団体連合会(新宗連)信教の自由委員会(委員長・本山一博玉光神社宮司)による「拡大学習会」が7月22日、東京・台東区の大本東京本部・東京宣教センターで行われ、加盟教団から14人が参加した。本会から、同委員の前田貴史総務部次長(総務グループ)が出席した。

「大本事件」から信教の自由の大切さ学ぶ
当日は、『2度の「大本」弾圧事件』をテーマに同センター次長の猪子恒氏が講演した。猪子氏は冒頭、同教団が明治25年、出口なお開祖の「三千世界の立替え立直し」「みろくの世の実現」の宣言により、同教団が京都・綾部市に設立されたと説明。人間をはじめ全てのいのちは互いに慈しみ合い、助け合うべきとした「人類愛善」、あらゆる信仰や宗教は一つの神から生まれたとした「万教同根」など同教団の教えを解説した。
その上で、同教団が大正10年と昭和10年の2度にわたって国家から弾圧された「大本事件」に言及。特に、全国の教団施設が警察によって破壊され、教団関係者が多数検挙されて、幹部が拷問を受けた「第二次大本事件」の経緯を詳述しながら、治安維持法によって国民の信教の自由が厳しく制限された当時の時代背景を語った。
一方、事件後、二大教祖の一人である出口王仁三郎聖師が、「神さまがわし等を、戦争に協力出来ぬ処へお引きあげになったのが、今度の大本事件の一番大きな意義」と発言したことに触れ、その後も一貫して世界の恒久平和の実現を目指した同教団の姿勢を改めて強調した。
猪子氏はこのほか、同教団の活動について、「芸術は宗教の母なり、芸術は宗教を生む」とした出口聖師の指導を基に、書画や陶芸など日本の伝統芸術を重んじてきたことや、諸外国との交流、宗教協力を進めてきたことなどを紹介した。

(2016年8月 4日記載)