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2016年08月08日 終戦71年目の夏 各地で慰霊式典 恒久平和への祈り強く

【広島】8月6日早朝、広島平和記念公園内の原爆供養塔前で、「原爆死没者慰霊行事」(広島戦災供養会主催)が行われ、広島県宗教連盟のオブザーバーとして齋藤高市本会中国支教区長(広島教会長)と、世界連邦日本宗教委員会平和巡礼団の一員として柳田季巳江総務部次長(渉外グループ)が参列した。諸宗教の代表者と共に世界平和を祈念した。

両氏はこの後、同公園内の原爆死没者慰霊碑前の広場で広島市が主催する「広島市原爆死没者慰霊式並びに平和祈念式」に出席した。
また、広島教会では同日、教会道場で「広島原爆殉難犠牲者慰霊式典」が行われ、307人が参集。式典では、被爆者の証言をまとめた映像作品が上映され、NPO法人「ヒロシマ宗教協力平和センター(HRCP)」の理事長が被爆体験伝承者として原爆の悲惨さを語った。
午後には、同市の式典に出席した世界宗教者平和会議(WCRP/RfP)国際委員会の杉野恭一副事務総長、ガンジー開発財団創設者のエラ・ガンジー氏、バチカン正義と平和評議会首席補佐官のマイケル・チェアニー神父が教会を訪れ、会員約150人の前であいさつした。

【長崎】「長崎原爆の日」を前に8月8日夕、長崎・佐世保・諫早の3教会が加盟する長崎県宗教者懇話会主催(主管・長崎県明るい社会づくり運動推進協議会)の「第44回原爆殉難者慰霊祭」が長崎市松山町の平和公園(原爆落下中心地)で行われ、宗教者ら約700人が集った。教団本部から沼田雄司参務が参列し、3教会の会員が式典の運営に携わった。

慰霊祭では、同懇話会理事の池田剛康・鎮西大社諏訪神社宮司をはじめ、諸宗教の代表者らが「慰霊のことば」を述べたほか、福田昌弘本会西九州支教区長(長崎教会長)が「閉式の辞」に立った。
翌9日には、長崎教会で「平成28年原爆犠牲者慰霊法要」が挙行され、会員ら約100人を前に沼田参務が講話を述べた。また同日、平和公園の平和祈念像前で開かれた「被爆71周年長崎原爆犠牲者慰霊平和祈念式典」(長崎市主催)に、本会代表として沼田参務が出席した。

【沖縄】『沖縄から世界へ広げよう 平和への祈り』をテーマに、沖縄教会が加盟する沖縄宗教者の会による「第26回祈りと平和の集い」が8月15日、糸満市摩文仁の沖縄平和祈念堂で開催された。同教会会員を含む加盟教団の信者や来賓約400人が参加。教団本部から澤田晃成総務部部長が出席した。

集いでは、日本聖公会沖縄教区の上原榮正主教の開会あいさつに続き、波上宮、普天満宮、沖宮の宮司らが神道の儀礼儀式に沿って「平和の祈り」を奏上。次いで、臨済宗妙心寺派盛光寺の上江洲瑞雲住職の号令で参加者全員で黙とうした。
続いて、同教会の少年・学生部員3人が「誓いのことば」を発表。来賓あいさつ、代表献花が行われ、沖縄戦犠牲者並びに全ての戦没者に対する鎮魂と、世界平和への祈りを捧げた。

(2016年8月25日記載)