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2016年08月26日 WCRP/RfP日本委青年部会「サマーキャンプ2016」 宮城、岩手で実施

『ともに支え合う~被災地の今、私たちができることとは』をテーマに、世界宗教者平和会議(WCRP/RfP)日本委員会青年部会による「サマーキャンプ2016」が8月26日から28日まで、宮城・南三陸町と岩手・平泉町で実施された。本会を含む8教団・団体から40人が参加した。

26日午後、南三陸町の研修施設で東日本大震災の語り部である佐藤誠悦さんが講演。当時勤めていた気仙沼消防署での指揮隊長の経験を基に、被災状況や難航した救助活動の様子を語った。
翌27日、参加者は漁師の佐藤長治さんの案内で、津波の被害に遭った同町の旧戸倉中学校や旧防災対策庁舎などを見学。同庁舎前でそれぞれの儀礼儀式により犠牲者に慰霊の誠を捧げた。
続いて研修施設で、NPO法人「森は海の恋人」の畠山重篤理事長による講演が行われた。畠山氏は、森の養分が河川を経由して漁場の海に流れる自然のサイクルを説明。豊かな海を取り戻すために、森の再生に向けた植樹の重要性を語った。また、植樹を通して自然の仕組みを知り、共生について学ぶ重要性を強調した。
講演に続いて参加者は、被災地の復興を図る「花見山プロジェクト」の植樹活動に参加した。
この後、WCRP/RfP日本委が2011年から支援し、今年、志津川仮設魚市場跡地で開催された「第6回三陸海の盆in南三陸」に参加。和太鼓や舞踊などの郷土芸能を鑑賞したほか、出演者に復興への取り組みを聞いた。
28日には平泉町の天台宗毛越寺、同宗東北大本山中尊寺を参拝。中尊寺で行われた閉講式では山田俊和貫首の法話を通して、平和活動に取り組む姿勢を学んだ。

(2016年9月 8日記載)