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2016年09月01日 「ドリームカプセル」開始から10年 初年度の参加者の手にふたたび


平成18年の奉納セレモニーで、少年部員の"ゆめ"が庭野光祥次代会長に手渡され、大聖堂1階の専用スペースに納められた

少年部員が自らの“ゆめ”を記し、大聖堂のご本尊が安置される聖壇下に奉納して10年後に各自へ届ける「ドリームカプセル」が、平成18年の開始から今年で10年を迎えた。このほど、初年度に奉納した当時の少年部員たちに、11月下旬から順次届けられることが、主管する青年ネットワークグループから発表された。

ドリームカプセルは、次代を担う少年部員が「将来の夢」「10年後の私」「仏さまとの約束」といった夢や願いを家族と話し合い、専用の紙に認(したた)めて大聖堂に奉納するプロジェクト。開祖生誕100年を迎えた平成18年に、その記念事業の一つとしてスタートした。
同年に本部に寄せられた封筒の総数は約1万1100通に上る。今年、奉納から10年を迎え、11月の青年幹部会で行われる「オープンセレモニー(仮)」を経て、同月下旬から12月中に全国の教会に届けられることが決まった。その後は、当時の少年部員とさらに縁を深める届け方が各教会で検討され、実施される。
青年ネットワークグループでは、奉納された封筒が10年ぶりに本人の元に戻るこの機会を通して、青年部のつながりが一層強まることを期待し、ご命日式典や成人式での「お届けセレモニー」の取り組みを推奨。さらに、ドリームカプセルに参加した当時の少年部員たちが一堂に会しての交流会や、青年部で夢を語り合う集いを提案している。

清永智久 習学部次長メッセージ
開祖さまの生誕100年の年に自らの夢や仏さまへの誓いをつづった皆さんに、10年間奉納された「ドリームカプセル」をお届けする時がきました。
皆さんの願いはこれまでの10年間、仏さまのみもとに納められてきました。いわば皆さんお一人おひとりが、いつも仏さまに見守られていたということです。
封筒を手にし、自分がつづった夢や願いを目にされましたら、ぜひご自身のこの10年間の歩みを振り返ってみてください。かつての“自分”と対面し、そのとき胸に宿るものを大切にして、今後の生き方を考えるきっかけにして頂けたらと思います。
また、自身のこれまでの成長の陰には多くの支えがあったのではないでしょうか。そうした方々に感謝を深め、特に身近な家族の思いを改めて知る機会にしてほしいと願います。10年前を思い出しながら、家族で語り合うひとときを持てたら素敵(すてき)なことだと思います。
私も、わが家がなぜ信仰を始めたのかを両親に尋ねたのは20代の時でした。今年、私たちは『温習(おんしゅう)』というテーマを頂いていますが、家族それぞれの救われを知って大切なことを伝え合うことができると、「家族の温かさ」「たくさんの人に思われてきた自分」に気づき、力が湧いてくるに違いありません。
ドリームカプセルの取り組みは来年から再びスタートする予定です。活動の対象である小学生の時期、加えて奉納されてから10年間は、最も多感で、人間形成にとって大切な時期です。開祖さまが生誕地である新潟県十日町市菅沼で、神仏を敬う心や思いやりの心を養われ、さらに「六つの誓い」を立てて上京されたのもこの時期でした。ドリームカプセルの一連の取り組みを通して、多くの青年部員の信仰心が育まれていくことを願っています。
今回初めてご本人にドリームカプセルがお届けされますが、それに携わる青年部リーダーの方には、青年部員の成長とサンガのつながりを深める「ゆめの応援」のお役を担って頂ければと存じます。

(2016年9月 1日記載)