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2016年09月08日 佼成病院に杉並消防署から感謝状 救急患者の受け入れに貢献

救急患者の受け入れに多大な貢献をしたとして、佼成病院にこのほど、東京消防庁杉並消防署から感謝状が贈られた。

これは、9月9日の「救急の日」に合わせ、救急業務の充実発展を支えた個人や団体を表彰するもの。同病院は昨年9月から今年8月末までの1年間で、消防機関からの患者受け入れ要請3925台に応じた。
9月8日、同病院で行われた授与式には、高橋信一副院長はじめ根本康子看護部長ら13人が出席。同消防署の本多博署長は同病院の活躍に謝意を表し、「救急の需要は今後も増加していくことが予想されます。消防署と病院の連携をさらに深め、都民の皆さんの安心、安全のために、地域の拠点として引き続き皆さまのご協力を賜りたい」と期待を寄せた。

▼心肺停止の女性救う 看護師・笠原さんにも
また、感謝状は同病院看護師の笠原安恵さん(22)にも贈られた。集中治療室(ICU)、冠疾患集中治療室(CCU)に勤務する笠原さんは、心肺停止状態に陥った女性の命を的確な処置で救った。
8月上旬、笠原さんは帰宅途中で、若い女性が突然倒れる場面に遭遇した。脈が触れない女性の状態に、笠原さんはすぐさま心肺蘇生(そせい)を開始。周囲の人に119番通報を依頼し、救急隊が到着するまで自動体外式除細動器(AED)で二度の電気ショックを行った。病院へ搬送された女性はその後、心拍、呼吸、意識を取り戻し、現在では会話ができるまでに回復した。
笠原さんは「今年4月から看護師として働き始めたばかりでこのような場面に立ち合い、驚きと不安もありました。それでも、救助後、少しずつ回復されていることを聞き、看護学校の授業やICU勤務の中で学んできて良かったと感じています。まだまだ勉強の毎日ですが、常に患者さんの立場で物事を考えられる看護師でありたい」と話した。
同病院の甲能直幸院長は、「当院の救急車受け入れの“応需率”への評価と併せ、職員の社会貢献を表彰して頂き、改めて救急の重要性を確認する機会となりました。今後も地域の皆さまが安心して受診できる病院づくりを目指すとともに、可能な限り救急患者を受け入れ、救急医療のさらなる充実を図っていきたい」と語った。

(2016年9月23日記載)