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2016年11月09日 光祥次代会長 アレルヤ会に招かれ岡田カトリック大司教と対談

庭野光祥次代会長は11月9日、カトリック東京大司教区アレルヤ会に招かれ、『平和のための宗教の使命』をテーマに岡田武夫大司教(同会顧問)と対談を行った。会場のニコラ・バレ修道院9階ホール(東京・千代田区)には、同会の信者と本会会員合わせて100人が集った。

対談の中で光祥次代会長は、先日、ローマで「いつくしみの特別聖年」(カトリックの行事)に合わせて開かれた国際シンポジウムに参加したことを伝え、ローマ教皇フランシスコによる回勅「ラウダート・シ」について質問。岡田大司教は、「人間だけでなく、すべての生き物が共存共栄しているこの地球の秩序が崩され、壊れかかっていることを憂慮し、神の御心に背く現状を見極め、回復させるよう呼びかけているのです」と解説し、地球温暖化などの問題に対して人間が心を正していく大切さを述べた。
さらに岡田大司教は、日本社会における自死の問題について言及。毎年3万人近くが自死していることの背景には、人々の抱える孤独感があるとして、「自分の問題を話したくても話す人がいない。話す場所がない。その時、カトリック教会に行こうと思って頂けるようなところになれるよう、改革をしなければならないと思っています」と語ると、光祥次代会長は、「今、日本では“関係の貧困”が大きな問題となっています。仏教は縁起観の教えです。人と人との関係をとても大切にしていますので、私たちはもっともっと、目の前の人に近づき、寄り添い、おせっかいになっていく必要があると思うのです」と応えた。
また、諸宗教間対話の重要性について語り合い、光祥次代会長は「仏教徒である私が他宗教の素晴らしさを証明していきたい」と述べ、宗教者が互いに理解し合い、温かい人間関係を築いていくことの重要性が確認された。

(2016年11月17日記載)