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2017年01月07日 誓願新たに「御親教」式典 仏道を歩む「真因」が一人ひとりに


庭野会長は、人間は「今」という時間を自由に使うことができると示し、「一期一会」の大切さを語りかけた

新年にあたり、庭野日鑛会長から指導を受け、会員一人ひとりが一年の誓いを新たにする「御親教」式典が1月7日、大聖堂はじめ全国各教会で行われた。庭野会長は「御親教」の中で、『燈明』『真因』の二幅の書き初めを披露。悟りに到達するための本質的な原因は各人の中にあり、それを自覚することが救われにつながると示した。また、「一期一会」という言葉を挙げ、「私たちが使える時間は、今この瞬間しかない。そこに気づくことが大切です」と常精進を促した。大聖堂には約3400人が参集。式典の模様はインターネットを通じて手話通訳付きで全国に配信された。大聖堂正面玄関では参拝者に七草粥(ななくさがゆ)が振る舞われた。


振り袖姿の茨城支教区青年女子部員16人が奉献の儀を行い、式典に花を添えた

大聖堂の式典では、晴れ着に身を包んだ茨城支教区青年女子部員16人による奉献の儀、庭野光祥次代会長導師による読経供養が行われた。
続いて川端健之理事長が「年頭挨拶」。昨年末に帰省した際に母親から聞いた入会当初の話を紹介した。苦労をしながらも幸せになれたのは教えとサンガのおかげ、と感謝する母の姿を通し、『開祖随感』の「幸福の処方せんは仏さまが書いてくださいますが、(中略)薬を服用するという実行は、あなた自身だということを忘れてはいけません」という一節が浮かんだと述べ、教えを素直に実践し、慈悲に基づく触れ合いを重ねる大切さを伝えた。
次いで、全国の会員を代表して台東教会青年女子部長(34)が「決意の言葉」を発表。相手の幸せを願える自分になれたのは両親のおかげと語り、「生んで頂いたことに心から感謝し、その思いを行動に変えていける自分になりたい」と精進を誓った。
「御親教」に立った庭野会長は、天文学の観点から見ると太陽も地球も「ありふれた星」で、「地球は宇宙の片隅であると同時に中心でもあり、さらに端でもある」と捉えることができると話し、「これは仏さまの『縁起』の教えに表れている」と語った。
また、「時間」という存在は目には見えないものの、景色の移り変わりや体内の変化などで感じることができると話し、「今この瞬間の時間を自由に使えるのだと気づくことが、生きている証し」と語った。さらに、「信仰は本人の自覚から始まるので、みんな初代。そうした気づきや自覚によって救われるということは、本質的な原因がその人にあるということであります」と説き、書き初めで披露した『真因』に込めた願いを示した。

(2017年1月12日記載)