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2010年02月10日 庭野平和財団 参画する「越年対策連絡会」が報告会

庭野平和財団、新宗連(新日本宗教団体連合会)、日本キリスト教協議会(NCC)、仏教NGOネットワークなどが参画する「2009越年対策連絡会」の会合(報告会)が2月10日、同財団事務所で行われました。路上で生活せざるを得ない困窮者を支援する特定非営利団体「TENOHASI」や「聖公会野宿者支援活動・渋谷」「山谷労働者福祉会館活動委員会」など6団体の代表者が出席。宗教界からはNCCの飯島隆輔幹事、玉光神社の本山一博権宮司、同財団の野口陽一専務理事らが出席しました。

同連絡会の発足は昨年11月、内閣府参与の湯浅誠氏から都内の宗教団体に年末・年始における生活困窮者への支援の依頼があったことがきっかけ。12月上旬に支援団体と初会合。同23日、宗教界の協力の一環として東京・新宿区のキリスト教会館で年末・年始の「炊き出しボランティア緊急募集」の説明会が行われました。
10日の会合では、6団体の代表者が年末・年始に展開した食事の提供や医療・福祉相談、夜回りなどの越年支援活動を報告。団体ごとに支援対象者数や相談件数、ボランティア人数などが発表されました。宗教者からは各団体の活動に参加しての心情が語られました。
このあと、路上生活者の中に精神疾患を抱える人が少なくない実情、路上で生活せざるを得ない多様で複雑な問題があるにもかかわらず、社会の大半は「怠惰な人」というとらえ方をしているといった課題が報告され、支援の方策や意識変革の必要性などが話し合われました。今後は数カ月に一度の割合で会合を開催していくことも確認されました。
なお、庭野平和財団は昨年末、各団体による越年支援活動に対し、合計100万円の特別助成を実施しました。

(2010.2.19記載)