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2010年12月08日 環境破壊の実状学ぶ BNN「第19回研修セミナー」

立正佼成会、庭野平和財団も加盟するBNN(仏教NGOネットワーク)の「第19回研修セミナー」が12月8日、東京・町田市の浄土宗勝楽寺で行われ、加盟団体から29人が参加しました。

今回のテーマは『無知』。環境に配慮した洗剤の原料として開発途上国でアブラヤシを生産する過程で、環境を破壊していることについて学びを深めようと企画されました。
当日は、アブラヤシのプランテーション開発を進める現地企業や政府、日本のメーカー、開発に反対する先住民族など六つの立場を体験するロールプレーイングを実施。参加者は農場開発や農薬の過度な使用が自然を破壊し、先住民の伝統的な暮らしを脅かしている実状に触れました。
午後は、『「地球にやさしい」パーム油のほんとうのはなし』と題し、ルポライターの樫田秀樹氏が講演しました。安定した収入、学校の建設を条件に先住民は開発を受け入れたものの、子供を含む家族全員が低賃金労働を強いられている実態を報告。「『環境に配慮』とうたうのであれば、消費の現場だけでなく、生産や加工、流通の現場にも目を向けてほしい」と語りました。

(2010.12.17記載)