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2012年04月08日 精進誓い「降誕会」式典


大聖堂では、聖壇に設けられた花御堂で庭野会長が灌仏。法話の中で、「降誕会を契機に精進し、一人ひとりが成長を」と語った

釈尊の生誕を祝う「降誕会」式典が4月8日、大聖堂で行われ、会員約4200人が参集しました。法話に立った庭野日鑛会長は、釈尊降誕の意義に触れ、すべてのいのちが等しく尊いことを強調。釈尊のような境地に近づけるよう一人ひとりが修行精進する大切さを説きました。全国各教会でも式典が催されたほか、包括地域内の商店街や公園などに花御堂(はなみどう)を設置し、市民に「花まつり」をPRしました。


稚児10人が三嶋大社(静岡・三島市)の神門から教会道場まで「おねり供養」を行った(三島教会)

庭野会長 釈尊の悟りの境地に近づけるよう

大聖堂の式典では、全国の青年女子部員代表16人による奉献の儀に続き、渡邊恭位理事長を導師に読経供養が行われました。渡邊理事長は庭野会長の啓白文を奏上し、聖壇上に設けられた花御堂で灌仏(かんぶつ)しました。
このあと、稚児総代が稚児讃歎(さんたん)文を奏上。佼成育子園の園児が『きれいなお花』の曲に合わせて遊戯を披露しました。
会員代表が体験説法。教えを学び、ものの見方を変えていく中で病を抱える長女のありのままの姿を受け入れることができ、家族の心が通い合うようになった喜びを発表しました。さらに、教会を婦人部のオアシスにしたいと部員と共に切磋琢磨(せっさたくま)しながら「子育て講座」などに取り組んでいることを報告。「出会いを大事に、明るく・優しく・温かいサンガづくりに向けてこれからも精いっぱい努力をさせて頂きます」と誓いました。
聖壇上で灌仏したあと法話に立った庭野会長は、釈尊の誕生から入滅までの生涯に触れた上で、悟りを開いた「成道」が第二の誕生と述べ、「人間としてこの世に生まれた以上は悟りを開くことが一番大事」と語りました。
また、「素晴らしいいのちを頂いたことは、お釈迦さまも私たち一人ひとりも同じ」と強調し、宇宙の真理や道理を受けとめる能力が一人ひとりに具(そな)わっていることを明示。その上で、「自分自身の能力の開発に力を注いでいくことで釈尊のような悟りの境地に近づける」と述べ、さらなる精進の大切さを説きました。
式典終了後には、多くの会員が見守る中、101人の稚児たちが大聖堂から一乗宝塔まで「おねり供養」を行いました。

「花まつり」の願い地域に伝える

全国の各教会でも式典のほか趣向を凝らした「花まつり」の催しが展開されました。
大宮教会は、地域の洋菓子店など6店舗に「花まつりケーキ」の製造を依頼。式典では釈尊が描かれたプレートを飾ったショートケーキやロールケーキなど7個をご宝前に奉納しました。またこの日は各店舗でも「花まつりケーキ」が販売されました。
中津教会では、稚児6人が特別養護老人ホーム「いずみの園」を訪問。釧路、足利、東松山の各教会でも稚児らが施設を訪れ、入所者と触れ合いました。
このほか、多くの教会が観光地や駅頭で「花まつり」の意義を伝える取り組みを実施。東日本大震災の被災地を包括する釜石、仙台、平の各教会でも包括地域内に花御堂を設置して灌仏を呼びかけるなど市民と共に「花まつり」を楽しみました。

(2012.04.13記載)